『舞台芸術の世界』ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン
東京都庭園美術館で行われている『舞台芸術の世界』ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン を見てきました。
庭園美術館は朝香宮邸をそのまま美術館としているので、展示品だけではなく、様々なアールデコ様式の内装や家具が見られて、お得な美術館です。
↓は入り口。(撮影はここまで)
アールデコ調の照明と、奥のガラスのレリーフがちょっと見えます。
展示もテーマを絞っているから、大きな美術館のような混雑も無く、ゆっくりと楽しめます。
庭園もあるので、春や秋は庭園散歩もいいですね~。
昨日は暑かったのでちょっとだけ散策してギブ~
殆ど人がいません(笑)
さて、本題の展示です。
チラシを撮影^^;
この絵は、バクストの衣装デザインです。
中央はニジンスキーの為の衣装(上演されなかった「ペリ」の為の衣装)の絵です。
20世紀初頭、ロシアのディアギレフが率いるロシアバレエ団は、それまでになかった舞台背景、衣装、音楽、振り付けで注目され、その後のバレエ芸術に多大な影響を与えました。
バクストはそれまでのバレエ衣装(チュチュ&白タイツ)とは全然違った衣装をどんどん作っていました。
このペリの衣装は、ニジンスキーが着る予定でしたから、絵のモデルもニジンスキーだと思いますが、なんともなまめかしい表情で良いですね~(笑)
バクストのデザイン画、好きだな~。
すごく細かい衣装の柄の指定が入っているものもありました。
実際の衣装の展示もあり、素敵でした。
それと、ニジンスキーをモデルにした版画が何点かありました。こちらもニジンスキーの中世的な美が存分に発揮されていました。
2Fのホールでは1日4回のビデオ上映があります。
私は14時からの「薔薇の精」と「牧神の午後」(それぞれ10分程度)を見ました。
他の回は「ペトルーシカ」(35分程度)と交互のようです。
#20分前から席を確保しました。スクリーンは上のほうにあるのでどこからでも見られますが、良い席で見たい方はお早めに。
ニジンスキーの映像はないので、これは別の人が踊っています。
薔薇の精は中性的な衣装のバレリーノが窓からば~~~ん!と入ってきて、最後にまた窓から飛び出していくシーンが印象的ですよね~。
もう1つの「午後の牧神」はニジンスキーが振り付けした作品で、あまりにも性的な表現で批判を浴びた作品。
現在は改訂版とはいえ、小さいお子様には刺激の強い作品かも^^;
あ、小さい子は意味が分からないかな?(笑)
#余談ですが、9月にマラーホフの「薔薇の精」と「ペトルーシカ」を観に行きます!
その他、舞台美術や、磁器の人形など、色鮮やかな作品が沢山ありました。
観に行かれる方は、作品はもちろんですが、各部屋の装飾も見ると楽しいですよ。
照明器具、床、暖炉の囲い、通風孔・・・すべて凝っています♪
それにしても、20年以上前に観た映画「ニジンスキー」のDVDって見かけないな~。
当時は新宿の「シネマスクウェア東急」で見た記憶があるんですが・・・。