ダヴィンチ展&版画展
一昨日、『レオナルド・ダ・ヴィンチ - 天才の実像 』と『イタリア・ルネサンスの版画 』を見てきました。
ダヴィンチ展は込んでいました~
「受胎告知」は動物園のパンダのように列を作って歩きながらの鑑賞でした。
20数年前にウフィッツィ美術館で見た時は、楽勝でみられたのに。
今はどうか知りませんが、私が行った時にはフラッシュをたかなければ写真撮影OKだったので、「受胎告知」や、ルーブルではダヴィンチの「モナリザ」やらドラクロワの「民衆を導く自由の女神」などの写真が残っています(笑)
日本では、3つとも国立博物館での公開ですね。
ま、それはいいとして。
今回のダヴィンチ展は絵画よりも、その背景になっているダヴィンチの解剖学、建築学、天文学などの研究結果のメモを元にした模型の展示や、解説をかなり丁寧に行っていました。ダヴィンチの天才ぶりを知るには良い企画だと思いました。
また、「受胎告知」を見るときの正しい立ち位置の予想と解説のビデオも面白かったです。
ちなみに、正しい立ち位置(予想)から見るとこんな感じ↓
あらびっくり!
マリア様の不自然なまでの長い右手が自然になっています。
どうやら、ダヴィンチは絵を置く位置(見える位置)を想定して描いていたのではないか、との事でした。
何と言うか・・・ヲタク気質?(ぉい)
私はピカソ(青の時代が好き)やクリムトの絵とかよく見に行くのですが、こういう正統派もたまにはいいな~と思いました。
それにしても、近くでオバちゃん達の「まぁ、素晴らしい~」とか「あれはあ~でこ~で」という会話が聞こえてくるとゲンナリです。
美術館は1人で眺めるのがいいなぁ~。
のだめの気持ち、よく分ります(笑)#千秋とデートした時のお話。
続いて「イタリアルネサンスの版画」展鑑賞。
版画が工芸品から美術品に変わる頃の作品ですね。
私にとっては銅版版画=デューラー作品なんですが、イタリアでもデューラーの影響は大きかったようです。
(デューラー作品も少しですが展示がありました)
ラファエロやティツィアーノの監修の元に作られた作品もありました。
このころの版画は、絵の中に自分の名前(ロゴ)を目立つ所に入れていたり、イタズラがあったりして楽しいのですが、それ以上に油絵にはない表情とかがわざとらしかったり、B級っぽい(失礼)なのが結構好きです(笑)
それにしても、こっちは空いていました。1部屋に5人程度しか見ている人がいないので、ゆっくり出来ました♪