政府は教育改革に力を入れている。しかし、改革を実行すれば子どもたちが希望を持てる学校に生まれ変わることができるのだろうか?

 僕は、教員が国に徹底的に管理され、マニュアル教員が多くなり画一的な教育が行われてしまうのではないかと危惧しています。しめつけ教育になってしまっては改革の意味はありません。教員も生徒もある程度の自由さが必要です。

 自由さも充分視野に入れた生徒の立場に立った教育改革が行われることを願います。

 授業に大切なのは、真剣さだけではありません。笑いも必要です。僕は、著書の第Ⅱ部で読者のみなさんへ向けての授業実践を行いました。お読みいただいた人は、おわかりかと思いますが真剣さばかりではなく、おもしろさも取り入れました。

 ここで言うおもしろさは、授業中に一休みを入れ、授業と関係ないおもしろい話をして生徒の笑いをとることではありません。

 ただし、誤解がないように言っておきます。僕は、授業と無関係の話をして生徒から自然な笑いを引き出させることが必ずしも悪いとは言っていません。生徒の集中力が持続していないと教員が思った時には、一休みすることも大切だと思います。

 僕の著書では、できるだけ授業内容と関連させた上でおもしろい話をするように心がけました。

 真剣さとおもしろさを味わっていただけたら幸いです。