こんにちは。ふと前のブログを見返したら約一年が経っていました。せっかくブログもツイッターもアカウントを持ってるのでたまには何か書きたいという気持ちはありますが、何も書かない、アウトプットしない生活を送っているとどんどん退化していきますね。言語の不自由化が進んでおります。

 

慌ただしい仕事と子育ての合間にたまに本を読んだりしていますが、今年読んだ本で、とても胸に刺さった一節があります。

 

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トレードには困るところがある。それではキャリアが形成できないということです。

トレーダーは最後のトレードで判断される。それだけです。何も築き上げない。

ただ、トレードをするだけです。トレードをやめた日に、それは消えてしまう。

だから、人生でX時間の勤務時間にていたことを終えると、お金を除いて、それを示すものは何も残らない。

立ち止まって振り返りたくないので、トレードを続けるしかしかない。

何もしていないからです。僕は何も築いていない。何も達成していない。

終わりまできて振り返り、何を達成したのだろうかと思う。

僕は非常に虚無的な見方をしているけど、それが僕の感じ方なんです。

僕は今でも、自分が何をしたいか決めようとしている十七歳に戻ってしまうんです。

 

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これ、本当にその通りだと思い、胸に刺さりました。これを言ったのはヘッジファンドを立ち上げて大成功したスティーブクラークという人物なんですけど、一般的に見て大成功した人がこれを言っています。ぼくは職業トレーダーで、自分のやりたい職業に就き、自分のやりたいことをやってると思っていますが、一方でこの人と同じ感じ方もしています。

思うに、この仕事って目的よりも手段に寄っているんですよね。無償でもこの仕事ができるかと言われればそれはノーで、トレーダーという職業はとても手段的です。ぼくは大学の頃から、少し極端な言い方をするとほとんどの時間をトレードに費やしてきました。そしてトレードで形に残るのは資産と知識だけなので、自分の本当に好きなことを見つけないとまずいな、と常々思っています。まずいなという認識は持っているのでいつも頭の片隅に置いて探しているのですが、これがなかなか見つかりません。例えば子育てなんかはとても楽しく、ライフワークといってもいいくらいの気持ちですが、子どもはぼくではなく、いずれ手が離れていくことが決まってしまっているので、これに拠り過ぎるのも良くない。(元?)専業投資家のbibiさんや元ディーラーのHはトレイル、山登りにハマっていて、歩くという行為を楽しんでいます。ツイッターやブログを見て、好きなものに没頭しているしている姿がとても羨ましいです。イメージとしてはこのかわんごブログの本分のようなものを想像しているのですが、ぼくのやらざるを得ないもの、を今年に続き、来年も探したいと思います。新しく楽器を始めて、死ぬまでに死ぬほどカッコイイ曲を一つ作曲する、みたいなものがいま頭に思い浮かんでいますが、心から湧き上がる何かが来年は見つかるといいな。

 

好きなことに没頭したいと言っても、人生上がるにはまだ早く、仕事で来年から新しい試みも始めるので、さらに本気出して職業トレーダーも全うします。大人になると性格は変えられないと言いますが、常に最大効率で取りたいと願っても、株のあらゆる局面で100でいうところの1くらいずつしか改善できません。自分の下手さに頭を抱える日々ですが、まだまだやるべき事があるとポジティブに捉えて向き合っていこうと思います。

年末にボラティリティの高い相場環境になっていますが、みんなが損してもぼくだけは稼げますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

それでは皆様、よいお年をお迎えくださいー。