ちょっと前に
ちょっと騒がれた
漫画「はだしのゲン」を読む
TSUTAYAで、文庫版がレンタル出来るのよ
十数年振りに読んでの感想は
(-。-;
凹みます!
何回か、読んでるけど、
わかっていてもダークな展開は、
久々の予想以上に凹む
そして、
作者である「中沢啓治」が巻末に寄せ書いた
あとがきを読んだら
なんともいえん気持ちになった
ほとんどの人が小学生の頃から読んでいるからわかると思うが
1945年8月6日に広島に落とされた
原爆により
主人公ゲンの家族のほとんどが亡くなるよね
この漫画は作者の実体験に基づいた回想に、ちょっとしたフィクションを加えている
作者が幼き頃の被爆体験が
「ゲン」という主人公変わり、戦争で見えた光景と凄ましい体験を描いている
(大分、抑えて描いているらしいけど)
主人公ゲンの家族(父、姉、弟)が
爆風により
実家に下敷きになり
ゲンと母が3人を
助けようにも助けられないシーンがある
原爆の熱線は全て焼き尽くし
あたり一面は火の海
そして、家族が下敷きになっている実家にも火が轟々と燃え
ゲンと、
母はそれを必死に退かそうとする
しかし、下敷きになった父は悟る
「自分達(父、姉、弟)はもう助からん」
ゲンと母がこの火の海に巻き込まれ無いように
生きる希望を託しつつ
父はいう
もういいから
逃げろ、と
誰だって家族を見殺し出来ない
悲しみ、そんな事は出来ないと、しかし、父はゲンに叱咤する
「麦のように真っ直ぐ伸び生きろ」と
そうして
家族が焼け死んで行くのを目に焼けつけながら
ゲンは涙を振り払い
母を連れ走り去っていく
「麦のように」
この台詞が(父の遺言)が
この漫画の戦後を力強く生き抜く描写に乗せる大きいテーマとなっていくが
「あとがき」を読むと
これも実体験らしいが
どうやら
実際は違うらしい
実は
その下敷きになった父は
最後まで
「どうにかならんのかー!!」
と叫び、最後まで作者に助けを求めて壮絶な状況だったらしい
俺は、その事実を読んだ時、
物凄く、作者の気持ちがわかった気がして
涙してしまった
きっと、「助けられない」無念や
悔しさ、とても重い後悔が
あの「はだしのゲン」のシーンになっていったと思うのよ
誤解を恐れず
いえば、美化というのか
父も、本音は、あの時は逃げなきゃダメだと言っていたに違いない、とさ
そうでも、思わないと
作者は自分自身に言い聞かせ
それを描かないと
助けることが出来なかった
「あの時」の後悔は一生
和らぐことが出来なかったんだろうな、とね
そう、今回、再度読んで気付いたけど
この漫画は
戦争の悲惨さを描くだけではない
感動もクソもない
「命」を描いた漫画である
だから
自殺願望があるやつや、人を殺したいと思う奴
「はだしのゲン」を目に焼き尽けて欲しい
規制なんて、馬鹿馬鹿しい事はもっての他、
絶対に色んな人が見るべき、見せるべき
世に必要な作品なのだと
俺は思います