(by    Symphony X )



俺らは、あくまで素人だからサ。こんな時、不用意なことやって図らずも事態を悪化させてしまうことは可能な限りで避けなければならない。それが、良かれと思っての行為だとしてもね。


擦過傷っぽくて、多分大丈夫そうだが今回のケースは。流血も、手拭いが滲むくらいの感じで落ち着いてる様だし。だが、それはあくまでも結果論であってサ。


流血が落ち着いた様なのはなによりだが、激しく前頭部を強打していることは状況も加味して素人目にも確かなわけで、外傷の見た目の具合だけでは全くわからんからな。その実で、生命体としての身体の状況や状態がどうなってるのかなんて。


だから俺は、頭部を激しく打ち流血する知らない人間に対して、直接的な身体的接触はなるべくしない。その要素においては、ディーンフジオカ演ずる伍代友厚言うところの、◯ファースト◯ペンギン!(◯がアクセント)的な行為は可能な限り避ける。身内ならともかく知らないヒトにそれやって失敗した場合、俺には責任の取り方もわかんないし当然取れないから責任など。うまくいくことも中にはあるだろう。でもそれは博打だから。




あとはプロフェッショナルなフットスタンプ

(P.F.S. by拳王)


いやもとい


自分でできる範囲のことやって、あとはプロの救出部隊の到着を待つしかないのだ俺らは。


医療素人、医療と救助の凡人としては、こんな場合は。冷たい様だが。



だから、リスクを負って仰向けに返し頭を高い状態にするまでは俺もやろうと思ってたしやむを得ないとしても、顔面を拭うなんてことは俺にはできないというか、正直、よくやるよ、というか、大丈夫かよそれ、と思っていた。



多分大丈夫そうだが。あの様子なら。多分。俺は絶対やらんが。


かと言って、止めることもしないが。そこまでの強い根拠もまた持ち合わせてはいないので残念だが。説得の根拠も朧げに他者の行為を否定すれば、それは戦争になっちゃうから。





この時間帯の定型として、近隣に点在するグループ店の売り上げを店長がバイクで廻って集金する作業がある。各店に店長の集金を待つ人間が居る。そしてこれを俺が代行することはできない。



援軍の助力と、ガールの最悪ではない状態を受け、見れば店長も少し落ち着いた様子だ。



店長と協議する。店長はバイクに跨り各店へと向かった。






つづく