(by   THE HALO EFFECT)






店長「ゲノさん、じゃあオレ外で片しやっちゃうから、お客見ながらジワジワ中の片し頼むね」


俺「わかりました」


閉店まで30分弱。夜中の1時半頃。繁華街への入口にあるプレハブじみたビルの路面店。

目前のデカ道の路肩を、全ての導線を敢えて無視するかの様に駐車占領し埋め尽くす白タク群。歓楽の酔客は疎らだ。俺はシンクに湯をはりつつ、残してあるタイ焼きを布に包み所定の位置に置いた。



大都市の歓楽街、その出入り口にある俺の働くタイ焼き屋は、在るのか無いのかさえ人の気に留まらぬ程の存在、つまりは、商業的に潰れかけの店だった。らしい。1年と半年程前は。


そこへ現店長が就任。類稀なる彼の才覚と努力が地政学的優位と時勢をも取り込み? 

まあ、お客のニーズに合致、多大なる支持を獲得。俺の入った時には、特に深夜帯におけるその一帯のランドマークと言ってもよい程の大行列人気店であった。のだ。




つづく