こんばんは!

13日から22日まで、舞台に立ちます。
あらためて、お知らせさせてください。
伝えたいことが、たくさんある。


ハイアーザンザサン第2回公演
「 と な り の と む ら い 」。

「弔う」って、どういうことだろう。
ひとの死を忌みきらわずに、向き合い、受け入れ、チカラにし、忘れないこと。
ときどきでもいいから、ふと思い出すこと。
(わたしが思う、とむらい。)

なにが誰かにとってのとむらいになるのか。
いろいろな形があって、それぞれがもしかしたら正解で。観て、誰かを想い出して、その瞬間からエネルギーにしてもらえたらうれしいです。
そして、またときどき思い出すきっかけになったら…。

日常に人の死について語ることはあまりないように想います。何かにつまずいた時に、心の片隅に思い出すことがあったり。思い出さないようにそっと戻したり。

わたしの役は、" グリーフケア "という仕事をしている女性。本をもらい、初めて知った言葉です。大切な人を亡くした方が、前向きに日々を送ることができるようにサポートをしていく仕事。

つい先日、ハイアーザンザサンの皆さんに、実際にグリーフケアのお仕事をされている方とお話する機会をいただいて会って来ました。

お二人いらして、会った瞬間に、ぱぁぁっと空気が明るくなる、そんな方たちでした。

お二人とも、数年前に旦那さまを亡くされている女性。でも、だから、ご自身が前向きに生きている。大切なひとを亡くした気持ちがわかるから、この仕事ができるんじゃないかなぁ、ねっ?!と顔を見合わせてお話されていました。

会って3時間近く。わーっと話を聞いて、わーっと話を聞いてもらいました。
そのなかで、とても勉強になったことがひとつ。

やっぱり、伝えるには気持ちが大切だということ。

「" ご愁傷様 "って、どういう気持ちで言うのでしょうか。本当は、ご愁傷様のなかに収まらない気持ちがたくさんあるけれど、言葉が見つからなくて、わたしは、理解せずに伝えてしまうことがある。」
と話したら、
「そうねぇ、…。そういうときは、お悔やみ申し上げます、が、いいのかもしれないわね。」と。

理解できたら伝えられる言葉も、理解が及ばないと使えなくなってしまう。
でも、理解できていないなら、伝わる言葉でいいんだ、と。

なんだか、今回の作品のことだけじゃなくて、最近考えていたいろんなことが腑に落ちる瞬間でした。

実は地方から帰ってきてこの1ヶ月、家族が大病かもしれないと、検査を繰り返す毎日を過ごしていました。
つい先日、良性とわかりほっとしている近ごろです。
そんなこともあり、ひとの生や死について、頭のなかやこころの中を巡っていたものが、今少しずつ溶けでている感じがします。

わたし自身としては、いつ自分がいなくなるか、いつ当たり前に近くにいるひとがいなくなるかわからないから、居たいひとと居て、会いたい人と会って、伝えたい人に伝えて、食べたいものを食べて、寝たいときに寝て、叫びたかったら叫んだり、遊びたかったら遊んだり、なんでもやろうと思うわけです。

自分が生まれたのは、両親が居たわけで、その両親が居るのは、それぞれの両親がまず生まれたわけで、そう積み重ねていくと、自分の上にはものすごい数の先祖が居て。
逆さの大きなピラミッドのようになっているわけです。

そのひとりひとりが、いろんなひとに助けられて生きて、死んでいったんだなぁと。
その末に、わたしを遺してくれたんだなぁと。

そう思うと、どうしても優しくなれる。
しかし短気は直らない。¨̮

こんなことを考えてしまう作品です。
長くなっちゃった。
13日から、西日暮里です。
来れる日があったら、ぜひ、
ふらっと観にきてください。

すでにご予約いただいている皆さま、ありがとうございます。とっても、とっても、とーってもうれしい気持ちで今、おります。

BとSの日程に、
ヒロインで立たせてもらいます。

行こうかな!って、やっほー!って、
来てもらえたらうれしいです。



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☺︎ 公演スケジュール

13日(金)   14時〜
14日(土)   19時30分〜
15日(日)   13時〜
16日(月)   18時〜 ※アフタートーク付
17日(火)   休演日
18日(水)   19時30分〜
19日(木)   14時〜
20日(金)   19時30分〜
21日(土)   12時30分〜

☺︎ 会場
キーノートシアター
〒116-0013 東京都荒川区西日暮里1-1-1

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