魂で直接語りかけてくる男。
彼が起こした振動がダイレクトに全身の血肉に響いてそれが鳥肌となって現れる。
頭で考えても止めることのできない超然とした力と共に、鳥肌の一つ一つが、次から次へと降り注ぐ彼の言葉を欲するように身体中を駆け巡っていた。
Super Flyersと称されたバンドとダンサー達との揺るぎない絆がその振動の勢いを何百倍にもして会場を隅々まで揺らしていた。
今日の武道館で味わった衝撃が、ライブが終わった今もジワジワと私の身体を燃やしている。
ステージで命を削ってパフォーマンスする姿は何故こんなにも蠱惑的で惹きつけられるのか。
同じステージに立つ人間として、受け取ってしまったこの猛炎を自分はどこまで激化させることが出来るのか。
今夜のリハーサルを前に意気揚々と歩き出すOguriであった。