監督:ディヴィット・フィンチャー
出演者:ブラッド・ピット
モーガン・フリーマン
ケヴィン・スペイシー
グウィネス・パルトロー
R・リー・アーメイ
公開 (日本):1996年1月27日
本編:127分
製作国 :アメリカ合衆国
(引用元:matome.naver.jp/掲載元リンク先)
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あらすじ
“暴食・強欲・怠惰・肉欲・高慢・嫉妬・憤怒”
月曜日。引退まで後7日を迎えた、サマセット刑事は、赴任したばかりのミルズ刑事と共に、ある死体発見現場に向かう。
そこには、とてつもない肥満男が、スパゲッティに顔を突っ込みながら、死亡していたのだった。
鑑識によると、死因は食べ過ぎと、腹部殴打による内臓破裂。 この結果から、本件は殺人事件と断定される。
犯人は、被害者に、12時間以上食わせ続けて、腹部を殴打したのだ。
サマセットは、 肥満男の死体から検出された、プラスチックの破片をヒントに、現場の冷蔵庫の裏側から、『GLUTTONY(暴食)』の文字と、事件の始まりを予見させる、犯人のメモ書きを発見する。
火曜日。次の被害者は、大金持ちの弁護士グールド。贅を尽くしたオフィスで、殺害されているのを発見される。
その遺体は、 1ポンドの贅肉をそぎおとされており、肉切り包丁を持たされていた。状況から、グールドは、犯人に、2日間でどこの肉をそぎおとすか決めさせ、実行を強要したのだ。
そして、犯行現場の床には、血糊で書かれた『GREED(強欲)』の文字が。
サマセットは、『GLUTTONY(暴食)』『GREED(強欲)』の文字から、キリスト教における、人類の「7つの大罪」に沿い、犯行が行われていることに気付く。
その後も、『SLOTH(怠惰)』『LUST(肉欲)』『PRIDE(高慢)』と、「7つの大罪」に合致する人間に対して、次々と陰惨な犯行が行ていく。
残りは『ENVY(嫉妬)』『WRATH(憤怒)』の2つ。途方にくれる両刑事に、思いがけない来訪者が訪れる。
なんとそれは、ジョン・ドウを名乗る、一連の事件の真犯人だったのだ。彼は突然自首してきたのだ。
何が何だか分からない、両刑事に対し、ジョン・ドウは、ある提案をする。
それは、ジョン・ドウの案内で、あと2つの死体の隠し場所へ行くということ。条件は、両刑事のみの同伴。そうすれば、全面自供するとのことだった。
サマセットとミルズは、この条件を飲み、ジョン・ドウ案内の下、死体の隠し場所へと向かう。
到着した両刑事であったが、そこは何もない荒涼地帯。戸惑う両人。
残りの2つの死体とは、いったい誰なのか?
『ENVY(嫉妬)』『WRATH(憤怒)』の意味するものとは?
あなたの常識が覆る、衝撃のクライマックス!
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※捜査中のサマセットとミルズ
(引用元: yahoo japan Co. /Yahoo!映画/ 掲載元リンク先)
まずは、「またケヴィン・スペイシーにやられた!」って感想ですね。
以前も、大どんでん返し系映画の代表作『ユージュアル・サスペクツ』でボコボコに打ちのめされた記憶があります。そして、今回は謎の男ジョン・ドウ。(アメリカでは身元不明者に、ジョン・ドウの仮名を用いる)
彼に、2回も猟奇的暴行を受けている僕ですが、彼が好きでたまりません。もう彼の暴行に依存している自分がいます。完璧なドMです。ああ、もっと凝らしめてぇ~。
「てめぇのイカれた性癖を聞きてえ訳じゃねぇんだ!」と怒られそうなので、冗談はさておき。。。
ケヴィン・スペイシー程のカメレオン俳優は、なかなか見ることがないと思います!
悪役・精神異常者・ロリ好き中年オヤジ・真面目な教師・二枚目・宇宙人etc。。。
皆さんが、想像されるであろうカメレオン俳優は、有名所では、ジョニー・デップやロバート・デ・ニーロだと思いますが、是非ケヴィン・スペイシーの出演作品も鑑賞してください!良作揃いですよー。
ちなみに、1995年の本作と、同じく95年の上記『ユージュアル・サスペクツ』で、ケヴィン・スペイシーは、その地位を確固ったるものにしております。
ケヴィン・スペイシー好きが高じて、長々と書いてしまいましたが、肝心の映画としては、秀逸の一言です!
ブラピ、モーガン・フリーマンを筆頭に、俳優陣の演技もさることながら、脚本がいいですね。
どうやったら出てくるの?この発想?
超どんでん返しです。
僕の現在の怠惰な人生も、超どんでん返しで幕を閉じたいと夢見るばかりでございます。。あ、罪だ。
僕は、この手のカルトサスペンスは大好きです。最も、フィンチャー監督は、本作を「ホラー」と称しているようですが。。。
※7つの大罪の1つ『GREED(強欲)』
(引用元: yahoo japan Co. /Yahoo!映画/ 掲載元リンク先)
それにしても、このセブンという作品には、様々な論調があるようですね。
実は、サマセットが事件の首謀者であるとか、脚本のアイデア上のミスがあるとかetc。(詳しくはwebを参照してください)
僕は、上記の意見に対して、反対なのですが、様々な憶測・主張が飛び交う映画であることは間違いありません。
流石に、「至上最も後味の悪い映画」の評価を欲しいままにしているのも頷けます。
そこも面白い所かと。
また、演出もよかったです。
雨、雨、権藤、雨、権藤。。。もう雨しか降っていません。雨が、見る者に対して、陰惨な印象を与え、登場人物達の、暗澹たる精神状態をも表しているかのようです。
その中でも、僕が一番気になった演出が、「色」なんですね。
作品全体としては、暗いトーンで描かれていますが、要所、要所で緑と赤が、印象的に使われています。
例えば、緑で言えば、現場捜査に使用するビニール手袋、図書館の照明、クーポン券。
赤で言えば、ジョン・ドウの自宅のドア。
キリスト教では、赤は「贖罪の血」、緑は「悪魔」の色として認識されています。(他にも意味はありますが、ここでは2つの意を取り上げます)
色の演出の真相は分かりませんが、いずれにしても、上記の俳優陣の演技や、脚本、演出は、見る者を魅了して止みません。
また、サマセットとミルズの会話、ミルズとジョン・ドウの会話と、「現世」や人間の「罪」というものに対して、非常に考えさせられます。
この世というものは、絶望的なのか?はたまた価値のあるものなのか?
この世に罪を犯していない人間が存在するのか?
是非、皆様が、本物のジョン・ドウが現れ、罪の罰を受ける前に見て頂きたいですね!
傑作です!
(個人的には、警部役で、R・リー・アーメイが出演しているのも面白かった)
。。。ということで、長い間お読み頂き、誠にありがとうございます。
お読みになった方で、一人でも見てみたいと思って頂けたら幸いです。おわり。
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