私的恐怖体験

私的恐怖体験

私的ですので

Amebaでブログを始めよう!

子供のころ

比較的雪の多い地域に住んでいた俺

 

雪遊びなら俺に任せろ

自称かまくらづくりの天才

 

周りからは

かまくらづくりの天才●●(●●は名前ね)

と呼ばれていたはずだ

雪山を見つけると掘りたくなるんだ

 

そんな天才の俺にも

一度だけ失敗があった

 

いつものようにかまくらづくり

順調に掘り進めていく

やっぱり俺は天才だ

 

仕上げのスコップを

かまくら内部の天井に刺したとき…

目の前が一瞬でホワイトアウト

 

そして

ブラックアウト

 

どうやって助け出されたのか

いまだに分からない

 

その出来事以来、かまくらをつくるのをやめた

でも、雪が積もると少しワクワクするのはなぜだろう

 

 

 

 

 

勉強机とベッド

そして古い箪笥と古い姿見

北側には唯一の窓

高校生の私の部屋

6畳の小さな部屋

 

それなりに満足していた

捨てる予定だった古い箪笥と古い姿見

無理を言って自分の部屋に置いた

 

ベッドは少しでも明るい窓際に置いた

その横には古い箪笥

昭和の匂いがする古い箪笥だ

その横には古い姿見

 

いつもは寝る前に姿見にカバーをかけて

眠るのだが

その日はそうしなかった

 

深夜

息苦しさで目が覚めると

姿見のほうが妙に明るい

不思議に思い確認しようとするが

身体が動かない

 

視線だけを姿見に送る

そして姿見から一人またひとり

姿見から出てきた者たちは

私の足元を通り

窓の外へ消えていく

 

足元に重さは感じない

途中から数えるのをやめた

夢とは思えない妙に生々しい記憶

 

高校を卒業する頃

転居することになった

古い姿見は捨てることになった

 

姿見から出てきた者たちはどこに帰ったのだろう

帰りの通勤電車で思い出した昔のお話し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

就職して間もない頃

慣れない仕事で毎日疲れ切っていた

朝早く会社に行って夜遅くに帰る

そんな毎日だった

 

ある日ひどく疲れて帰って

そのままベットへ

洗濯物が溜まっているのに…

睡魔には勝てなかった

 

深夜

楽しげな声で目が覚める

ここには私一人なはずなのに

 

恐怖を感じながら声の方向を確認すると

何人かがテーブルを囲んで話をしている

薄暗い部屋の中ではっきりと姿を確認することができる

 

何をしているのだろう?

最初はそう思ったがすぐに恐怖が襲ってくる

今私はひとり暮らしなのだ

 

その人たちは私に構うことなく

楽し気に話をしている

確認できたのは

 

声の主は3人

何かを飲んでいる

おそらく酒だ

つまみは何だろう

ポテチだっ!

のり塩か!

 

そこまで確認して

疲れと恐怖からそのまま眠りについた

相当疲れていたんだろうと思うことにする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が通っていた学校である噂が広まった

 

学校の隣にある公園の公衆トイレ

夕方下校時間になるとその公衆トイレに

ひとりの老人が現れると

 

公衆トイレの入り口から少し顔を出し

こちらに手招きをしている

満面の笑みで手招きをしている

 

友達の間で

昨日見たとか声をかけられたとか

そんな話が多くなっていった

 

ある日

先生から公園で手招きされても

声をかけられても

決して近づかないようにと

 

誰かが被害にあったのだろうか

そもそもその老人の目的は何だったのだろうか

あの時の先生の顔は今でも忘れられない

 

公園に限らず

手招きする人には

安易に近づいてはいけない

 

 

 

 

 

トンボを捕るのが好きだった

 

朝早くから夢中で追いかけた

汗だくになりながら

虫かごの中には捕まえたトンボでいっぱいになった

 

喜び勇んで家に帰る途中

「今日は何匹捕まえたの?」

近所のおばちゃんが聞いてくる

 

僕は誇らしげに無言で虫かごをおばちゃんに見せる

精一杯腕を伸ばして誇らしげに掲げる

おばちゃんは驚いて

「今日もいっぱい捕まえたねえ」

「宿題もちゃんとやるんだよ」と

 

僕のトンボ捕りは相変わらず続いていた

いつものように誇らしげに虫かごを見せる

なぜかおばちゃんは無反応で

その日は微笑むだけだった

 

事実を知ったのはそれから数日後のことだった

あの時会ったおばちゃんは数日前にすでに亡くなっていたこと

お風呂場での事故で亡くなったこと

布団の中で僕はすべてを聞いてしまったんだ

 

父と母の会話を

僕は寝ていなかったんだ