9月になりました。
また台風が近づいているようですね。
あまり影響が無い事を望んでいます。
さくらももこが亡くなったというニュースは少なからず驚いた。
さくらももこはちびまる子ちゃん等の漫画だけでなく、
もものかんづめ等のエッセイで人気を博した訳だが、
ヘタウマ系絵柄のノンフィクションエッセイ漫画が現在至る所で見られるようになったのも、
先駆者としてジャンルを確立したのはさくらももこだと考えると、その功績は大きいと思う。
自分はもものかんづめというエッセイ集を中学1年生の頃に読み、
それまで読書の習慣が無かった為、本は読んでも面白くは無いという思い込みが
あったのだが、文章だけでここまで面白くする事が出来るのかと衝撃を受けたものだった。
残念なのはエッセイのクオリティが回を重ねる毎に劣化していった事で、
もものかんづめ、さるのこしかけ、たいのおかしらと読み進めていく度に、
前作の方が面白かったなと思わざるを得なかった。
「あのころ」はちびまる子ちゃんで読んだ事があるような話ばかりだなあと思っていたら、
あとがきにこのエッセイを書くにあたって、ちびまる子ちゃんの1巻~5巻を読み返したと
いった事が書かれていて、ああやっぱりと思った。
「まる子だった」か「ももこの話」で、1995年の阪神大震災に対して、
地球環境を汚染してまで文明の発展に固執した人類に対して神様が与えた罰という
表現をしていたのには、面白いとか面白くないとかではなく、もういいわと思った。
ユーモアに富んだ独特なブラックジョークがさくらももこ作品の特徴だった訳だが、
それが思い上がりや辛辣な誹謗中傷に変わっていったように思えて残念な感じがした。
とはいえ、自分が大学時代に文章を基調としたwebページを制作しているという話を
人にした時に、「影響を受けた作家とかはいるか?」と聞かれてその時は特に
思いつかなかったけど、後になって思えば、さくらももこがそれに該当するのかなあと
思ったものだった。
それだけ受けた衝撃が大きかったという事