今日は、
立ち上がってしまったバリオンリングステッチを寝かせるにはどうすればいいか、
ご説明しましょう
前回、
「バリオンリングステッチが立ち上がる」
というお悩みに、最後の一引きを引きすぎないよう、引きすぎたら戻すようにアドバイスいたしました。
では、立ち上がったまま次のステッチに移ってしまったり、玉留めしてしまったりした場合はどうすればいいでしょうか？
方法は２つあります。
１.糸で押さえる。
２.アイロンで押さえる。
どうってことないですね
１.糸で押さえる方法です。
バリオンリングステッチが、こんな風に立ち上がってしまったとします。
バリオンリングステッチのやり方はこちら。
リングの際から針を出してきて、
リングの中に針を刺します。
ゆっくりと糸を引きましょう。
立ち上がったものを糸で押さえて寝かせることができました。
この時に気をつけたいこと
最後に糸を強く引きすぎると、
上のようにコロンと丸い部分が割れてしまいます。
気をつけて糸を引きましょうね。
また、最初に外側から針を出す時に、
外側すぎると、コロンと丸いはずのバリオンリングの先がとがってしまいます。
これも気をつけてくださいね。
立ち上がっていなくても、バッグから出し入れすることか多い小物や、洗濯をする物などに刺繍をする時は、このようにバリオンリングの先を一針押さえておくといいですよ。
２.アイロンで押さえる方法です。
これは、バリオンリングが立ち上がったからというより、美しく仕上げるために、刺繍が仕上がったらアイロンをかけることを習慣にしていただけたらいいと思います。
まず、アイロン台にタオルを二つ折りにして置きます。
刺繍した面を裏向きにして、タオルの上に置きます。
そっとアイロンをかけましょう。
立ち上がっていたステッチが布に添います。
タオルを置かないでアイロンをかけたり、表からアイロンをあてたりすると、せっかくのコロンとしたステッチがベタッとつぶれてしまいますので、
必ずタオルを置いて裏からアイロンをかけるようにしてくださいね
以上、「バリオンリングステッチを寝かせるには」でした。
ちなみに以前シャツの胸に刺繍したものがこちらです。
洗濯するので、一番外側のバリンクリングステッチを一針押さえてあります。
こちらも同じシャツの刺繍ですが、こちらはなぜか一針押さえていなかったので洗濯したら立ち上がってしまいました
でも、先ほどのやり方でアイロンをかけると、
ちゃんと寝てくれました
最初から全部一針押さえておけばよかったのですが…
「早く仕上げたい！」という気持ちが先立つと、こういうこともありますね
刺繍作家・刺繍講師
ミハル
