ダンスを愛する身として見過ごせない海外ニュースを目にした。


英国王室の6歳になるジョージ王子が宗教学、詩、プログラミング、バレエにご興味があるそうで、もうその時点で只者ではない片鱗が見え非常に喜ばしい事だと思うのだが、米国のTV番組の女性アナウンサーが「男たるものがバレエww」と嘲笑した件が問題になりテレビ局の前で男性バレリーナ300人が集結しレッスンをして抗議するまでに問題が発展した。


もうね、ほんとに信じられない!

自由の国アメリカの魂はどうしたの!

今まで色んな移民を受け入れ様々な文化を受容してきた国ではないか。


バレエは女性だけでは成り立たないのはまさか知らない訳ではなかろうに。


男性バレリーナの鍛え抜かれた肉体と柔軟性の融合、ダイナミックなジャンプと回転で女性には表現できない驚異的な躍動感は観るものをあっと言わす。


それに女性ダンサーの身体を支え、踊りもそうだがダンサーの身体を美しく見せるために見せ方も考慮した上で支えている立役者で舞台には必要不可欠な人材だというのに、[男がバレエをするなんて]という化石中の化石の意見を、多様性を認めていると思っていた米国で、番組のアナウンサーが、しかも女性から発せられるなんで本当に信じられないくらいの衝撃なのだ。

(中年期以降の男性や日本国内ならあり得る話しだけど)


アナウンサーの周りの人々も同じく笑っていたらしいから、王室に対しての嫉妬からくるやっかみなのか、6歳の幼い王子に対して大人がやっかむなんてみっともないし、非常に恥ずかしいことだと思った。

[現在このアナウンサーは番組に男性ダンサーを招きしっかり謝罪したらしいが]


これはジョージ王子だけの問題ではない。現在バレエを習っている世界中の男の子ダンサー達を笑ったのだ。


小さな男の子ダンサー達はこんな事で夢を諦めないでほしい。

むしろ笑ったやつらを見返してやってほしい。



もし自分の息子がバレエを習いたいと言ったら、喜んで習わせる。

ピアノが習いたいといっても同じだ。


むしろ女性が多いところに男1人で飛び込み学びたいと思った意思は勇敢で誇らしいことではないか。


男ならばサッカーか野球。女はピアノかバレエ。


[男らしい][女らしい]この固定概念は多様性が重要視される今の時代の流れの逆方向をさしているので、どうか今後日本国内でも影響力のある人がメディアで時代遅れの考えを押し付け傷付く子供達がいないよう心から切に願う。