昨日、3年3ヶ月勤めた職場の最期の出勤日だった。

 
といっても最期と思っているのは私だけで、まだ職場の人には正式に辞めるとは伝えていない。
 
だいぶ前から腰痛に悩まされていて、仕事柄ずっと立ちっぱなしで重いお皿を持ったり中腰で長時間洗い物をしているので蓄積疲労から来ている痛みだと思う。
 
店長に、腰痛が悪化した為しばらく治療に専念させて欲しいと伝えた。
調和を大事にする故、スタッフに注意が出来ない優しい店長は快くOKを出してくれた。
 
飲食店なので掃除から始まり、水を出し注文を聞き料理を運びお客様が帰れば食べ終わった皿を下げてテーブルを拭き上げセッティングしたら下げたお皿を洗う。という極めて単純な一連の流れなのだが、それが私よりも長く働いてるにも関わらず出来ないアラフォー女性がいた。
 
出来ないのかやらないのかは定かではないが、明らかに仕事に身が入ってないのが私だけではなく一緒に働いているスタッフ全員が気付いていた。
だが彼女が1番長いパート歴を誇る為、誰も注意出来なかった。
私は違和感だらけの彼女と関わることを拒否していたし、他のスタッフは影で不満を口にしていた。本来なら店長が注意する所なのだが先程軽く紹介した通り、調和を大事にするあまり揉め事は起こさないよう見て見ぬ振りをしていた為、彼女を図に乗らせてしまったのである。
彼女に少し好意を持っていたのではないかと推測する。
 
彼女は20歳の時に年上男性と授かり婚をして社会に出ることなく家庭に納まり、子供が大きくなってから働きに出るようになったと聞いた。
勤め始めた頃は口を聞いていたのだが、ズボラを通り越してだらしない性格と異性関係の素行の悪さ、1番の難点は自分のやりたくない仕事を人に押しつけてくるようになり、あまりの愚行の連続に意を消して他のスタッフと共に店長から注意して欲しいと申し出た。
店長はあからさまにめんどくさそうな顔をした。
この店は腐ってるとその時見切りをつけた気がする。
私はそれからシフトを減らし他の仕事を探し始め彼女と顔を合わせることはなくなった。
 
店長がどう伝えたのかは分からないが、その日から人が変わった様に働き始めたらしい。
その後なぜか私にだけ謝罪のラインメッセージが届き身震いをしたのを覚えている。
店長の伝え方を詳しく知りたいところだか恐らく私が主犯格の様に伝えたのではないかと疑っている。
彼女は私以外のスタッフに対しては謝るどころか素っ気ない態度と無視を繰り返し未熟な部分を露呈しながら今も働いている。
そしてまた仕事に身が入らない病が発症したらしく再び周りを疲弊させている。

そんな職場とも昨日でおさらばした。3年3ヶ月も働いてまともな人間関係が築けなかった自分にも少し情けなさも感じるが仕事を辞めた後も付き合っていきたい人間が居なかったのも事実だ。

週2くらいのバイトだと引き継ぐ仕事もなく私の代わりはいくらでもいる。何とも身分が軽いものだ。

幸い腰に負担がない仕事も年末に決まり来週から働ける様になったので、店長に正式に辞める旨を伝えようと思う。