Tomcat8.5をインストールする手順を解説します。
インストール方法としては、以下の二通りあります。
①YUMコマンドでローカルに展開する。
②TomcatのページでダウンロードしてEC2に展開する。
①は一度インストールすると更新作業が楽になりますが、どのようなファイルがインストールされているかが分かりません。Tomcat上でアプリを稼働するうえで、影響範囲を明確にしたかったので、筆者は②を採用しています。
※単にツールなどを利用する側なら、影響範囲など気にせず、YUMコマンドでやってもよいかと筆者は思います。
なお、この手順はTomcatのサイトにある以下の構築手順書を参考にしています。
●EC2環境
Red Hat Enterprise Linux
●構築手順
1.(オプション)Javaをインストールします。
標準ではJavaはインストールされていないので、Javaをインストールします。
詳細は筆者の以下のページを参考のこと。
2.Tomcatをダウンロード
①ローカルでダウンロードページを開きます。
②以下にあるリンクのURLをコピーします。
③Tomcatをwgetコマンドでダウンロードします。
$sudo wget [リンクのURL]
3.ダウンロードファイルを解凍します。
①ダウンロードファイルを解凍します。
$sudo tar zxvf [tomcatファイル]
②/usr/shareへファイルを移動します。
$sudo mv [tomcatファイル] /usr/share
4.環境変数(CATALINA_HOME、JAVA_HOME)をセット
※ログインして毎回セットする作業を省くために、ログイン時に環境変数を自動セットするように対応します。
①/etc/profile.dに遷移します。
$cd /etc/profile.d
②viコマンドを実行して、ファイルを作成します。
※拡張子はshであること。ファイル名は自由です。
$sudo vi java.sh
JAVA_HOME=[JAVAのディレクトリパス]
export JAVA_HOME
$sudo vi tomcat.sh
CATALINA_HOME=[TOMCATのディレクトリパス]
export CATALINA_HOME
③環境変数を適用します。
$source JAVA_HOME
$source CATALINA_HOME
5.EC2のセキュリティグループで8080ポートを解放します。
①セキュリティグループを開き、インバウンドルールの編集をします。
②8080ポートのアクセスを許可します。
6.Tomcatを起動します。
①起動スクリプトを実行します。
$sudo -E $CATALINA_HOME/bin/startup.sh start
②ローカル端末からブラウザでアクセスして、起動したことを確認します。


