三月を楽しみます。 | 松竹芸能師匠たちのオフィシャルブログ『アラ還ブログ』Powered by Ameba

三月を楽しみます。

海原はるかです。

2月は29日が最終日でやはり少し早い気がしますが、今日から3月を迎えてなぜか気持ちまで爽やかになっているのは3月のイメージが桜、卒業、旅行と気持ちウキウキする要素が多いのも事実ですし、スポーツも大リーグや日本プロ野球の開幕も控え、また突然の大谷君の結婚発表はビッグニュースでした。

先月難波の大阪松竹座の舞台に出演させて頂きましたが、大舞台ですから微妙な緊張感は当然ですが、なぜか楽しい気持ちで二日間の出番を無事終了。17歳の高校二年生の時に役者を目指して両親の反対や弟に応援して貰いながら大阪の土地を踏み71歳で松竹座の舞台に役者としての出演を果たしました。
54年の歳月が経過して初志貫徹役者としての夢を叶える事ができた時は感無量でいつも応援してくれていた東京在住の弟も観劇に来て、終演後には二人で楽しい会食になりました。
知人曰く、大阪は笑いの街や漫才で頑張って結果を出せば絶対に役者の仕事も入って来るの言葉を信じて、長い54年の歳月を経て夢が実現しました。(釣りバカ日誌の19作と20作にも出演が叶いました)。

今月は6日から9日まで日本橋の国立文楽劇場に国立文楽劇場寄席「第130回上方演芸特選会」のタイトルで出演が決定。
基本は文楽がメインの劇場ですが漫才、落語、浪曲他日本の古典芸能を取り上げ、ご来場のお客様に楽しんで頂ける立派な劇場なんです。大劇場は文楽がメインで今回の上方演芸特選会は小ホールに。我々が所属しています芸能親睦団体の関西演芸協会の御厚意での出演になります。

少し前の話になりますが、我々が第73回大阪市市民表彰の文化芸術部門で表彰された時には祝電まで頂き、今も大切に保存させて頂いております。この市民表彰は僕にとっては大阪の芸人として認められた最高の御褒美として受け止めています。
熊本から18歳の時に大阪へ、熊本訛りの田舎者の少年がなんとか完璧では無いですが、大阪弁で漫才ができるまでになったのは凄い事と本人も大評価です。
コンビを組んだ相方かなた君が奈良県出身でしたから最初の頃から訛りが有ればアドバイスをしてくれ、その場でアクセント指導は助かりました。

最初にコンビを組む予定の方が鹿児島出身でしたから二人でネタ作りをして、お浜師匠の前で漫才のネタを披露させて頂いた時に師匠が一言「君ら何言うてるやら全く分からん」と、鹿児島弁と熊本弁の漫才でしたので、わからないのは当然かもしれません。今となっては懐かしい思い出になっております。

写真は松竹座楽屋前で弟をパチリ!嬉しい瞬間でした。