僕の人生を振り返ってお話します！【第40話】

海原はるかです。


新しい芸人人生の拠点はＪＲ京橋駅からも京阪京橋駅からも徒歩15分程のアパートでしたが、お浜師匠宅の住み込み弟子生活からの解放感に浸ったのは数日の事でした

というのも、今までは師匠のお宅が生活拠点でしたから食事や洗濯、その他諸々の事はお手伝いさんや姉弟子、僕の後に弟子入りして来た芸人志望の男の子や女の子など誰かがやってくれてました。

ところが“かなた君との共同生活”とは言え、お互い『プライベートには一切干渉しない』とのルールに基づいたスタートですから全て自己責任になります。

当たり前の事なんですが、ぶっちゃけた話、何をするにもお金がかかります

まず仕事や諸々の連絡はアパートの管理人さんが電話を受け、電話がかかって来た事を僕らの部屋まで教えに来てくれます。

当時は部屋に電話を引くという発想が無かったですし、今みたいに携帯電話なんか夢の又夢ですから

逆に管理人御夫妻が本当に親切な方でしたので助かりました

洗濯はクリーニングに出す物は別にして、自分で洗える物は部屋の炊事場でこまめに洗いました。

そして時間の経過と共に同じアパートの親切な住人の方々と知り合いになり、洗濯機を貸して頂けるようになりました

お風呂は勿論銭湯で、一番知恵を絞ったのが食事ですね

若いですし良く食べますが、自炊という発想は全く無かったですね。

生まれが熊本ですから変な事にこだわります

「男が料理なんて情けなか。料理は女の仕事ばい」

『肥後もっこす』でしたね

朝は喫茶店のモーニング(新京橋商店街の中に今もお店を構える「ボニー」さんには良くして頂きました)が多かったですね。

そして夕食は同じく新京橋商店街の中にお店を構える「レストランかめや」さんによくお世話になりました。

「かめや」さんは揚げ物中心のレストランですから若い胃袋は大満足でした

一度テレビでも『僕らコンビがよく通うお店』としてご紹介した事があります。

今もお店は水曜の定休日を除いて大繁盛しております

その「レストランかめや」さんのスタッフの方が嬉しい事を言ってくれたのです

第41話へ続く・・・


写真は仕事で利用した近鉄特急の車内をパチリ