月一回の三人での同窓会

すまんのぉ～。大金持ちのお坊ちゃまじゃ！

ぶっちゃけた話、お坊ちゃまにはこの四十二年間の漫才生活で「本当の友達」と言うか親友と呼べる人間が二人おるんじゃ！

お坊ちゃまを入れて三人とも同じ芸人仲間で、同じ芸歴！

つまり学校でいうたらマジの同級生と言うわけよ。

一人は昔「船仁 のるか･そるか」で漫才をやっとたけど性格が合わないとすぐコンビ別れして、今は神戸とか姫路を中心に司会で頑張ってる「船仁のるか」。

もう一人は今も松竹芸能で親子漫才「浮世亭 三吾･美ユル」で頑張っている「浮世亭三吾」。

この二人とは毎月一回は会って、飲み会をやるんじゃ！

でもワシは今は酒を止めているから、飲むのはのるかちゃん一人だけ。

だから、ワシも三吾ちゃんもいつも聞き役なんじゃ。

三人とも糖尿病で、お互いに「ワシが見送る！」とか、挙げ句の果てには「ワシは酒さえ飲めたらいつどないなってもええんじゃ！」とか･･･。

年いったら辛いの～。

まぁまぁ、のるかちゃん！あんたは糖尿病やからあんまり酒ばっかり飲んだら長生きせんよ！

まだまだ若いんやから酒を控えて、一生いい友達でいて下さいね！

ここで一言！「友情は心のオアシス！」なんやかんや言うても友達はええもんやなぁ。

横山たかし