7人の侍は、初めて見たのは小学生の頃でしたが、実体験のように

 

記憶に残っています。

 

長い映画で、前半と後半の間に休憩時間が入るという、

 

それでいて、一向に厭きない緊張感と人々のセリフや展開。

 

黒沢映画の全部が詰まっている映画と言ってもいいかもしれません。

 

それのスピンオフのような、描写になっている用心棒という映画。

 

三船敏郎演じる流れ者の、浪人侍、一つの村に、睨み合う形のやくざの一家2つ

 

ハラハラするし、あとの展開に引きずり込まれるような、不思議な映画

 

カメラの長回しで、リアル感が白黒だけど半端ない。

 

人間同士のやり取りに、味があり、最後2人の用心棒同士で切りあうが

 

仲代達也演じる拳銃がないと対して強くない用心棒を、三船敏郎が切り、虫の息の

 

仲代用心棒が、もう俺はだめだ、冥途の御伴にこのピストルを持たせてくれと懇願する、

 

少し離れたところにある、拳銃に手を伸ばすが届かない。

 

三船用心棒が、回り込んで、「ん、これか」と拾い上げる。 あーこれで渡せば死に際に

 

ピストルを弾いて殺されるなと凡人は思いがちだが、もう弾は入ってねえとゆう仲代の


言葉を聞いてピストルを渡す。 

 

あーこれで終わりかと思った瞬間、死に際の仲代が銃口を三船用心棒に向け引き金を引いた。

 

かちッと音を立てて、空砲がむなしく響く。 


ほっとした瞬間に、息絶えながら2度目の引


鉄を弾く。


バーンと弾を弾きながら息絶えていく仲代用心棒。

 

このやり取り一つ見ても、黒沢映画の神髄だなと思ってしまう。 とにかく最初から終わ


りまで、引き付けられる映画だ。

世界の巨匠と言われる所以かなと思ったりした、映画でした。