小学館HP「特別調査委員会による調査報告書公表および映像化指針策定」を読んだ。 | 獅子吼のブログ

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特別調査委員会による調査報告書公表および映像化指針策定のお知らせ

 

 

 

20240603a.pdf (shogakukan.co.jp)

 

みきり発進で動き出してしまうものなのでしょうね。

コミックのドラマ化にあたり、こういう流れが慣例だったのでしょう。

他社からも引き合いがあったという。

ざっくりした骨格と役者さんの提示。

ここも本決まりになるか分からない段階でTV局側は

大枠を作って雑誌社に提示。

10月ではなく1月からの放送だったら

スケジュールに余裕があったのでしょうね。

芦原さんは原作に拘る方だからTV局側で都合のいいように勝手に進めていけないのは雑誌社側から示唆されていた。

プロデューサーは脚本家に気を遣っていたのは分かる。

原作者さんの意向をしっかり伝えていなかった。

脚本家は(65ページ)

「日本テレビ社員 Y 氏が本件脚本家に、当初から芦原氏の脚本を書くこ とを告げていたとしても脚本家降板を受け入れざるを得なかった本件脚本家 が SNS 投稿を止めたかどうかはわからないが、

本件脚本家によれば、同氏は、 脚本を芦原氏が書くという条件であれば脚本を引き受けなかったと回答して おり」

とあるので、

最初に、原作に詳細に添った脚本化、ラストの詳細プロット脚本は原作者と聞かされていたら、仕事そのものを受けなかった可能性があったのですよね。最初にこの辺りを詰めていなかったから脚本家も戸惑っただろうし芦原さんもTV局側にどんどん不信感が募っていってしまった。

 通常の漫画の仕事がある上に脚本をチェックする芦原さんも

窓口になっていた芦原さんの編集者も大変だったと思う。(業務量が異常に多い)

この方、今大丈夫なのでしょうか。心配になりました。

(自分を責めないで)

漫画の連載、編集がありながらもドラマの脚本のチェック、エピソードの追加案など、そもそも

大変すぎます。

TV局も撮影のスケジュールもあるし脚本については作者の意向はあれど演出家の意見もあるだろうし

原作に忠実にということは汲みたいけど完全に添えない場合もあると思う。

(15分~CMx4部みたいなのでしょ?1時間ドラマって。15分の中に山場があってCMが入り、、最後の15分で盛り上がり次回に続くようなラスト。としたらエピソードの入れ替えや台詞って原作の通りにいかないこともでてくるのでは?演出の方の意見もあると思うし。)

プロデューサーも各所との調整が大変だったことでしょう。

(ダンスの曲や衣装など、撮影し直しとなれば作者から伝えられたものの用意などスタッフは再度とりかかることになる。)

なにより脚本家に対し、何度も直しを言ってたわけで、、(最初に原作者さんの姿勢を詳細にしっかり伝えていたらと思いますが)comicの脚本化に慣れた実績のある脚本家だったなら組みたかったのかもしれないですね。

このプロデューサーも大丈夫なのか。心配です。

 

自分の部署で皆、それぞれ頑張っていたんだと思う。

ほんとに

調整が大変な仕事。

人それぞれの気持ちや立場がある。

どんどん拗れていってしまって、、この様子は報告書読んで分かりました。

スピンオフのドラマや二次使用の件に芦原さんが拒否反応が出てきたのも分かるし

クレジットのことで揉めるのも分かるし

脚本家にしたら、散々脚本の直しがあり、9,10話から外されて「SNSに上げますよ」って気持ちも分かる。

 

あと驚いたけど契約は話が進んでいってる途中で交わされるんですね。

動き出す前に契約するってわけではないのよね。

これも、アメリカでは違うのかもしれないけど、日本ではこういうのなのでしょう。

言った言わないのハナシいっぱいあるんじゃないのかな。

編集者の方はメールやLINEで文字を残していたけど(これはビジネス上で大事ですよね)

電話で話す方が多い~その方が

いい人もいただろうし。

 

芦原さんは登場人物のキャラクターや気持ちを丁寧に描く方(「砂時計」を見ていて思いました)

脚本家のSNSの文言はショックだっただろうし、それに対してのコメント(アンサー)も出したかった。

(小学館と詳細に打合せをした上で出した)

疲れたので連載を休みたいと言っていたとのこと。(泣)

この悲劇になる前に、止められる誰か、なにかが無かったのかと悔やまれる。

ほんとうに悔やまれる。

 

 

原作者さんが

映像化は別物ですからって、役者さんや描き方にタッチしないって方もいるだろうし

そうでない方もいるでしょう。

(「海猿」の作者さんのコメントには驚きました。そんなことになってのかと。

この件の後 漫画家さんが過去こうでした、こんなことがありましたって発信が複数上がりましたよね)

この痛ましい出来事がこの後続くであろう漫画の映像化のオペレーションの中で様々なことの改善の基礎になりますように

TV局と出版社の膨大な報告書の内容、二度と悲しい出来事が起こらないように共有して活かしていって欲しいです。

そして働く人々の過勤にならないように。

 

こんな形でもう芦原さんの作品が読めなくなって、悲しすぎる。

ご冥福をお祈りします。