ボス「いい加減情報を吐いてくれねぇか?」
スパイ「何をされようが俺は情報は吐かねぇ!」
ボス「こいつの前でいつまでそんな態度でいられるかな?こいつはうちの組織一の拷問好きでな」
スパイ「拷問だと?!」
手下「ボス、やっちまっていいんですか?」
ボス「構わねぇ。やっちまえ!」
スパイ「好きにしやがれ!何をしても無駄だ!」
ボス「いつまでそんな態度でいられるかな?」
手下「せめて、拷問の内容くらいは選ばせてやるよ!ヒヒヒ」
ボス「情報を吐きたくなったらいつでも言ってくれ。」
手下「まず一つ目は…」
スパイ「ごくっ」
手下「”ファインディングニモ”を見ながらお刺身を食べてもらう!」
ボス「…は?」
スパイ「な、何だって!?…なんて恐ろしい拷問なんだ!」
手下「ヒヒヒ。いつまで耐えられるかな?せめてドリーが登場するまでは耐えてもらわないと」
ボス「待って待って。え?ファインディングニモ?を見ながらお刺身食べさせる?何それ?」
手下「何って…拷問です」
ボス「どこが?!」
手下「ボス。言っときますけどこの拷問は結構きついですよ。実際この拷問をされたら1か月は刺身が食えなくなります。」
ボス「それだけ?」
スパイ「そ、それだけは勘弁してくれ!!」
手下「なら、二つ目は…」
ボス「…」
スパイ「ごくっ」
手下「トイストーリーを見せながら目の前でおもちゃを一つ一つスクラップにしていく!」
ボス「…は?」
スパイ「おのれ!貴様らそれでも人間か!」
ボス「貴様ら?ら?俺も入ってる?」
手下「この拷問を受けて正気を保ってたやつは一人もいない!」
ボス「さっきからそのピクサー作品に頼る拷問なんなの?」
手下「最後には作品と同じウッディ人号を目の前で壊してやる!ヒヒヒ」
ボス「それは…ちょっと辛いけども!」
スパイ「くっそー!!」
ボス「ノリいいな、お前」
手下「そして最後は!」
スパイ「ごくっ」
手下「カールじいさんの空飛ぶ家を見ながら解体業の映像を見てもらう!ハハハハハ果たしてお前はどこまで耐えられるかな?」
スパイ「…え?」
ボス「カ、カールじいさん?」
スパイ「…カールじいさんってなんだっけ?」
手下「え?…知らない?ほら!カールじいさんだよ!堅物じいさんが無くなった奥さんとの約束を守るために風船を家に括りつけて家ごと空飛ぶあの名作ですよ!」
ボス「ごめん、知らない」
スパイ「俺もちょっと…」
手下「マジで?!カールじいさんですよ?!第67回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞・作曲賞を受賞したあの名作ですよ?!」
ボス「めっちゃ詳しいじゃん」
スパイ「最後なのに」
ボス「それ思った!最後だからさぞ有名なの来るのかな?とか思ったら…カールじいさんって…ねぇ」
スパイ「俺どうせなら”ミスターインクレディブル”がよかった」
ボス「分かる!もしくは」
スパイ・ボス「「モンスターズインク!!」」
ボス「だよね~」
スパイ「やっぱ、ピクサー映画の金字塔ですよね」
ボス「うむ。TSUTAYAで何回借りたか分かんない」
手下「ボスも見てるじゃないですか…」
ボス「”ミスターインクレディブル”と” モンスターズインク”だけだ。ともかくもうピクサー拷問はやめとけ」
スパイ「え?じゃ、じゃあ」
ボス「あぁ。普通に拷問しろ」
スパイ「普通にはやるんだ」
完
ピクサーと言えば「ファインディングニモ」が一番だと思っています。
眠気に負けずに書きました。
https://twitter.com/ashigaru_yamato