初詣のおみくじで大吉が出たら、なんだか良い年を迎えられそうで幸先が良いですよね。
ただし、大吉はおみくじの内容によって効果や意味合いが変わります。大吉なのに良くないことが書かれているおみくじもあるため、注意が必要です。
今回は、おみくじ大吉の本当の意味や、効果の持続期間、大吉が出る確率、恋愛運などを紹介します。大吉ばかり引く時の意味や、大吉が出た後に結ぶべきか、持ち帰るべきかなども見ていきましょう。
おみくじ大吉の意味・内容・効果・確率・恋愛運などについて紹介します。大吉は「本当は良くない」「一番怖い」などという噂もありますが、真相はどうなのでしょう。大吉を引いたら結ぶべきか、持ち帰るべきか、大吉の文章例なども解説します。
おみくじ大吉の基本的な意味・内容は？
おみくじは基本的に「大吉〜大凶」まで12種類あり、大吉は一番良い占い結果とされています。
大吉は今の運勢がとても良いという意味で、健康や環境にも恵まれ、恋愛や転職などいろいろなことが上手くいく時期です。新しいことにチャレンジするのにも適しています。
また、おみくじに書かれたメッセージは、神様からのアドバイスです。内容をしっかり読み、それに則って行動すれば、さらに運気をアップできるでしょう。
神社やお寺によっては、大吉よりもさらに強運の「大大吉」、大吉に向かって運気が上昇している「向大吉」などが出ることもあります。
おみくじ大吉の良くない意味とは？
おみくじの大吉は、「現在の運勢が最も良い」ことを表します。つまり、今が運勢の最高潮で、これ以上は運気がアップしない、これから運気が下がっていくという意味が無きにしも非ずです。
実際、大吉おみくじの内容には、警告や身を引き締めるような内容が書かれていることも少なくありません。そういう意味で、「一番怖い」おみくじだと囁かれているのでしょう。
「大吉」という結果に浮かれることなく、おみくじに書かれた内容をよく読んで心に留めておくことが大切です。
おみくじ大吉の効果はいつまで？
初詣でおみくじを引く場合は、その年の運勢を占います。そうなると、おみくじの効果はおよそ一年間と捉えることもできますが、一年間、何の努力もなくずっと幸運に恵まれるとは考えにくいです。
おみくじが示すのは今の運勢なので、大吉の効果がいつまでも続くわけではありません。今の幸運をピークに、これから下がっていく可能性もあります。
大吉の効果が続く期間までは、おみくじに記されていないのが通常です。上半期、下半期と運勢を分ける場合もあれば、願い事が叶うまで有効とするケースもあります。
元々、人の運気は上がり下がりを繰り返しています。好運期を持続させるためには、おみくじに書かれたメッセージやアドバイスを大切にしましょう。
効果の持続期間がどうしても気になる場合は、おみくじを引いた神社やお寺の方に尋ねてみてください。
おみくじ大吉の確率は？意外と多い？
おみくじの割合については、明確なルールはありません。とはいえ、すべての神社やお寺がランダムにおみくじを作っているわけではなく、鎌倉時代に決められた「大吉16％、吉35％、凶29％、それ以外20％」という割合が、おみくじの原点とされています。
現在も、当時の割合をベースにしている神社仏閣が多く、大吉が出る確率は 16％程度となっているところが多いようです。
ただし、独自の区分でおみくじの結果を細分化している場合もあり、そうなると割合は変化します。神社仏閣によっては、あえて大吉を多くする、反対に凶の割合を大きくするといったケースもあるでしょう。
大吉が出やすいとされる神社は、縁起担ぎに人気が高いです。年初めだけでなく、試験や大事なイベントの前に、わざわざおみくじを引きに行く人も多くなっています。
恋みくじ・おみくじ大吉の恋愛運
おみくじや恋みくじで大吉が出たときは、恋愛運が絶好調だという意味です。現在恋人や気になる人がいない場合は、良い出会いが期待できるでしょう。
また、片思いの相手に告白したり、恋人にプロポーズしたり、好きな人との関係を変化させることなども後押ししてくれています。
ただし、おみくじに書かれているアドバイスに沿って行動することが大切です。
例えば、「積極的にせよ」と書かれていたら、待っているだけでは何も起きません。自分から積極的に行動することで良い運勢に向かっていきます。
「一線を越えるな」というアドバイスなら、慎重に行動することが大切です。恋愛を成就させるために必要なアドバイスだと捉えましょう。今はピンと来なくても、いつかそういう状況が訪れる可能性もあります。
「思い通り」と書かれていたら、恋愛運好調のサインです。「自分に自信を持って」「勇気を出して」「心配しなくて大丈夫」という神様からのメッセージだと考えられるでしょう。
大吉ばかり引くときの運勢は？
おみくじで大吉が出る確率は、通常16％程度とされています。二回連続で出る確率はわずか数％、三回連続となると、相当珍しい結果です。
もし、連続で大吉を引き当てた場合は、ものすごく良い運気に恵まれていると考えて間違いありません。願い事が叶ったり、近いうちに何か良いことが起こったりする可能性もあるでしょう。
ただし、おみくじを繰り返し引くことがマナー違反とされる場合があります。何度も引いてはいけないという決まりはありませんが、引き当てたおみくじの内容が気に入らず、別の結果を求めて引き続けるのは、神様への失礼になってしまうかもしれません。
「学業成就」「縁結び」など、願い事別におみくじを引いたり、違う神社やお寺に行っておみくじを引いたりするのが良いでしょう。
大吉おみくじは結ぶ？持って帰る？
引いたおみくじをどうするかに明確なルールはありませんが、大吉のように良い運勢が示されているものは持って帰るのが良しとされています。手元に置いておくことで、アドバイスや注意すべき点などを確認できるからです。
凶を引いた場合は、神社仏閣に設置された「みくじ掛け」に結んで帰ることもできます。それにより、「厄災を持ち帰らない」という意味があるそうです。
ただし、おみくじを結ぶ場所がない場合は結んで帰ってはいけません。境内の木に結ぶことが禁止されている神社やお寺もあります。
大吉おみくじを持ち帰った後の保管方法
先にも言ったように、おみくじは神様からのメッセージです。持ち帰った後は、財布の中や机の引き出しなどに入れて大切に保管しましょう。
おみくじの内容をいつでも確認できるようにしたいなら、常に持ち歩くアイテムの中にしまっておくのがおすすめです。
大吉おみくじは縁起が良いので、お守りやお札と同じように、神棚や家の棚の上など高いところに置いておくのも良いでしょう。
処分するときは、お守りなどを返納するタイミングで一緒に焚き上げてもらうこともできます。
大吉おみくじの文章内容一例
実際の大吉のおみくじには、どのようなメッセージが書かれているのでしょうか？
有名な神社やお寺のおみくじの内容を、抜粋してご紹介します。
①浅草寺
大きな赤い提灯でおなじみの浅草寺。浅草寺のおみくじには、格言のようなものが4つ書かれています。
「一番 大吉」のくじ書かれている格言のひとつが、こちら。裏に英訳が書かれているのが大きな特徴です。そのほかのメッセージは、とてもシンプル。最後にアドバイスが書かれています。
・七寶浮圖塔（しっぽうふとのとう）
美しい宝石で作られた仏塔が出現するように、素晴らしいことがありそうです。
The tower of cloisonné with seven treasures is standing in a stately manner upon the high summit.
願事：充分に叶うでしょう。
病気：治るでしょう。
待ち人：現れるでしょう。
万事の行動をひかえめに。油断をすると、思わぬ災いが起こることでしょう。
②伏見稲荷大社
千本鳥居で有名な京都の伏見稲荷大社のおみくじは、種類がたくさんあることで有名。大吉だけでなく、大大吉や末大吉などいろいろな種類の大吉があります。
「三番 大吉」には、次のようなメッセージが書かれています。
・あまてらす神の御心うけつぎて三つの宝のひかりくもらず
何事も心に叶うので、思い立ったこと速やかに行動すべき、ただし十分に準備を心がけよ
一、方がく 北のほうよし
一、たびだち よし
一、病気 すみやかに治る
③厳島神社
安芸の宮島で有名な広島の厳島神社のおみくじには、大吉・吉・凶などのほかに、「平」という珍しい種類があります。これは、吉と凶の間にある平和な状態を表しているそうです。
「11 大吉」のメッセージは、こちら。最後には、注意点が書かれています。
・三貴子事依兆（みはしのみこもことよさしのちょう）
これは何事も思うままにじょうじゅし、末の栄もめでたく何不足なきかたちなり。しかれども、私の心をもちてきままを行う時はたちまち災わい来たるつつしむべし
方角 北の方よし
病気 むつかし、良き医者と信心の力によりて治る
失物 出づべし
縁談 良し
何事も私をすてて誠の道に従うべし（私利私欲を捨て、誠実に行動すべし）
おみくじの大吉が出やすいと言われる神社寺4個
初詣に行くなら、しあわせな気持ちで一年を迎えられるように、大吉が出やすい神社やお寺でおみくじを引きたいですよね！大吉が出やすいことで知られる神社・お寺をご紹介します！
①東京大神宮（とうきょうだじんぐう）
東京飯田橋の東京大神宮は、東京のお伊勢さまとも呼ばれる、縁結び、幸結びの神様です。伊勢神宮の遥拝殿（ようはいでん）として建てられたものなので、遠くにいながら、伊勢神宮にお参りしたのと同じ効果を得られ、関東最大級の恋愛のパワースポットといわれています。
②今戸神社（いまどじんじゃ）
東京浅草の今戸神社は、七福神の福禄寿をお祀りする、縁結びの神様。こちらのおみくじは、凶が出ないことでも知られており、縁起の良いくじがたくさん出るそうです。
③夫婦木神社（めおとぎ神社）
新宿の夫婦木（めおとぎ）神社は、縁結びの神様。おみくじで大吉が出る確率がかなり高いと言われています。
④伏見稲荷大社（ふしみいなりたいしゃ）
ちょっと変わったおみくじが引けるのは、京都の伏見稲荷大社。結果が32種類あり、そのうち大吉は6つ。およそ19％が大吉となるので、確率は高めです。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか？
まとめ
大吉のおみくじについて、メッセージの意味や解釈の仕方、大吉が出る確率、や恋愛運などを紹介しました。
大吉おみくじは、それを引き当てたことより、その内容を生活に生かすことが一番重要です。手もとに置いたり持ち歩いたりするれば、神様からのメッセージをいつも心に留めておくことができます。
大吉が出たことに満足して終わらず、内容をしっかり読んで、より良い運気のために行動してみてください。