うつ病、対人恐怖、赤面症、不安神経症、パニック、視線恐怖症、自律神経失調症、不眠症、社会不安障害、強迫神経症、摂食障害すべてに共通して言えることだと思います。
神経症改善と克服のための最初の入り口を書いています。

 

 

なぜ神経症で悩んでしまうのか、心の悩みはどうしたら解消できるのか、それをきちんと知ることこそが、悩み解消の第一歩だと思います。
悩むからにはそれ相応の理由があり、神経症が解決できないのも当たり前の理由があります。

いきなり何かに取り憑かれて、心の悩みを生じたなんてことはありえません。その人の長い人生のプロセスが、今の悩みに至る道筋をつくってきてしまっているのです。これは好きでも嫌いでも、そういう過程を経てしまっているのです。

これは僕も同じことで、あのような悩み(対人恐怖、自己視線恐怖、他者視線恐怖、脇見恐怖)を発したのは、なるべくしてなったものだと気づきました。そして、気づくことが、よくなる最短の近道(自分で対処できる部分においてです)だと痛感しました。

きっと悩んでいる皆さんも、僕にしても、もう一度頭の整理とかける意味で必要だと思うことを書いておきます。
長いですが、読んで下さい。

もしかしたら、神経症克服になんらかのヒントもあるかもしれません。
僕に関して言えば、対人恐怖(社会不安障害)という悩みで苦しんできましたが、鬱病やパニック障害、強迫神経症、自律神経失調症、不眠症、すべての神経症、心の病に当てはまると思います。

神経症という悩みを認めることによって、神経症を生み出す悪循環を断ち切ることができる、と僕が通い、良くしてくれたプログラムで教えられました。
でも認めることはできないものですよね。神経症をそのまま受け入れることは、長年悩んできている人にとって恐怖に近いものだし、でも、それをしないと悩みはリセットしていかないし……この矛盾が悩みをよけい泥沼にはまってしまう一つの要因だと思います。

あるがままに受け入れよ、とよく本に書いてあります。そんなことができれば、、そもそも悩んでいないはずですし、「しっかりすれば大丈夫」「たるんでいるからだ」レベルの話です。

僕らにはまったく受け付けられないどころか、反発を感じる話ですよね。
でも、今の現実を受け入れることが必要です! この矛盾はどう解決したらいいのでしょうか。

確かに、表面的な意識レベルでは非常に難しかったです。頭でわかっていてもです。
でも、脳内に深く構築することが可能でした。
今の現実を受け入れることをするのではなく、僕なら対人恐怖の陥ってしまったまでの過程を頭の中で構築するのです。
「ああ、こうなって当たり前だ」「こう悩んでいるのも、自分のルーツをたどれば当然」「悩むべくして悩んだんだ」「なってなかったらおかしいぞ」と。

この理解作業こそが、無意識レベルで、現実を受け入れることと同じ作用を生み出すそうですし、実際そうでした。もちろんそれを無意識に徹底的にやきつける作業をしましたが。
ともかく楽になりました。ルーツ・プロセスの理解が鍵ということです。
心の整理がベースとしてあって、はじめて悩み解消への旅が始まるといってもいいかもしれません。悩みをつくっている本体がこれで柔らかくなってくるのだそーです。

では、一度話を戻って、神経症の悩みと悪循環の思考回路を示しておきます。
一度、悩みにはまってしまうと、「これさえなければ!」「悩みさえなければ、すべて解決できるのに、バラ色なのに」「明日眼が覚めたら、すべてが治っていて欲しい、変わっていて欲しい」「やりたいことをやるのは、行動するのは、良くなって動きがとりやすくなってから」という思考回路に陥りますよね。
僕がまさにそれでした。

でも、これがどんどん悪循環をつくっていくのだそうです。だからといって、そんな思考をやめることなんて難しかった。
実際悩みがなければいいのだから! ここに最大の矛盾と良くなることが困難という性質があるのだそうです。

だからこそ、心の悩みと神経症のどつぼにはまってしまったら、一人の力ではなかなか抜け出せなくて、どんどん悪化してしまうのです。
「これさえなければ!」が、今自分がどれだけ鬱なら鬱の症状にはまってしまっているか、という相反する矛盾を再確認してしまうため、よけい落ち込むことになるからです。
どんどん理想の自分とかけ離れて、抑圧がかかったままの自分、エゴを出せないで、萎縮しなければならないままの自分……これでは絶対に心に余裕はできませんよね。
余裕ということに僕はずっと惹かれていました。
緊張してしまうため、心に枠があれば……と思い続けていました。

でもそれは到底強く願っても、よってこないものでした。

話をまた戻します。

悩みに飲まれ始めてから、上の思考回路が働くんだそーです。
同時に自分の悩みや症状に対するチェック機能がいつも働いてしまうのです。

「今日の症状はどうかな?」「けっこう、今日は調子いいかも……<自分の具合をチェック>……「よけい気になってきた……やばい、きつい」となります。そこで、開き直ろうとします。
でも、チェック機能が働き、結果は、悩んでいることの再確認に終わります。
悩んでいることを再確認するわけだから、前よりも一層悩みにとらわれる結果になります。
いろいろと小細工をして悩みに対処します。でも小細工をしていること自体、やっぱり悩みを意識する上に成り立っているため、やっぱり悩みの再確認でした。
症状をよけい意識してしまうことで、悪化してしまいます。
焦れば焦るほど悩みが強化されてしまう。

これが泥沼の悪循環で、一度悩みにはまったら、よくなることが非常に難しい原因でもあります。
普通に考える対処方法、つまり同じ思考の繰り返しが悪化を招いて、快方へと向かわない理由となっているのです。

「この思考回路では悩みは悪化して当然」「なるほど、こんなふうに悩みを引っ張ってきちゃったんだな」と頭で理解します。いつからなったのか、どういうきっかけでなったのか、それを考えたとき、これでは罠にはまって当然だなと、よく分かりました。
それだけではまだまだ。

もう少し、前を思い出します。同じ状況や場面で、他の人が、自分と同じ悪循環にはまってしまったのか、というと、違いますね。
でも、自分ははまってしまっている。そう考えたとき、きっかけの手前に、自分だけのオリジナルの環境、性格などが、悩むベースになっているものがあると把握できます。
それは親の環境かもしれないし、学校でのトラブルであったかもしれない。
でも、他の人は、そのマイナスの経験がないから、同じ事件に出くわしたときでも、悩みを引っ張らずに普通に過ごすことができるのです。

まったく気にせず、僕らが歯ぎしりするほど、何もとらわれることなくのうのう(笑)と生きているわけです。
このように、どんどん昔々に遡っていくと、プロセスがある程度理解できてきます。
もしかしたら、なにも思いつかないと思われるかもしれませんが、でもチャレンジして下さい。
いつかハッと思い当たることもあるかもしれません。

なおさら、トランス誘導によって、脳が退行状態に入ったとき、理性のブロックが無くなった時なんかは思い出しやすかったですが。
これは岩波先生の技術の独壇場だったです。
誰もがすごいと表現する脳覚醒体験です。
精神的な悩みやストレスが自浄されていきます。

過去を理解するとき、その状況になっているのは当然だと分かったとき執着や悪循環から解放され、ホッとするものだそうです。実際そうでした! 
人間の心理はそういう働きがあるということです。そこで脳に構築する作業をしました。

暗示を入れていったんですが、そのためには無意識に暗示が浸透するための、意識の変容状態に導かれなくてはなりませんでした。
そこのところは、別のところでの苦労を書いておきます(僕が良くなった療法は一発でその状態になりました)。

ともかく、これ以上神経症に飲まれないようにするには、以上のようなことを頭の中で整理していただければ、すこしはほっとできるかもしれません(良くなるためには、それだけでは足りない現実があるんですが……)。

いままで読んでいただき、理解できる、できないは別として、ベースとしてはこんなもんなんだな、とちょっとだけ知っていただければ幸いです。ご静聴ありがとうございました。.

あ、もう一つ言いたいことがあります。

悩みに理性で立ち向かうのは歯がたちません! 
僕自身ずっと頭でなんとかしよう、知恵で少しでもやわらげようとしました。
でもまったく効果がないどころ、ますます神経症悪化の悪循環にはまりこんでしまうのです。

悩みはもはや絶対的、独裁的な感情の暴君です。
人間のちっぽけな理性という武器ではもはや敵いません。

では、どうすればいいのか、このホームページをご覧下さい。

神経症は甘い考えでは解決しません。神経症になってしまった事自体、死の宣告と同じようなもの…それぐらいやばい症状です。
だから、克服の方法を絶対に間違わないでください!