<八王子城訪問> 2020年12月
八王子城跡を訪問しました。ここの見所は二カ所に分かれひとつは深沢山に配置された曲輪跡、本丸跡などいわば「戦闘モード」の場所で、もうひとつは御主殿跡といって言わば「生活モード」の普段、生活していた屋敷跡で、柱石跡の他、門、架け橋等が再現されています。前者の本丸に向かうコースですがこれはまさに登山。道が整備されてなくて段差もあり登るのに大変。結構、岩もころがっているのではっきり言って危ない。行き交う人は大体登山スタイルでした。頂上の本丸跡はすごく狭くて小さな祠があるだけ。ちょっと下に八王子神社と書かれたお堂がありましたが気の毒なほどボロボロでした。それでも途中で関東平野を一望できる箇所がありこれは絶景でした。
ローカルの雄であったけれどもグローバル化についていけなかったという感じです。さて当主氏照ですが今まで彼はイケイケの武将で武力一辺倒の人かなと思っていましたが御主殿跡から中国の陶器とかヴェネチアのグラスなんかが見つかっており屋敷で庭を愛でて茶会等もよくしていたようで単に体育会系の武将ではなく外交能力があり文化的にも造詣が深くバランスのとれた非常に優秀な武将だったようです。伊東潤の「北条氏照」という小説があるようなので読んでみようかなと思っています。城跡の近くに案内所があり色々、ビデオも含め色々説明があり勉強になりました。
さて小腹も空いたので近隣のレストランを探しましたがあまりなくて埼玉県を中心にチェーン展開をしているという「やまだうどん食堂」という店に入りました。お店自慢の鍋焼きうどんを注文しましたが結構、旨かったです。あとでメニューを見ると埼玉B級グルメの「パンチうどん」ってのがあって何とパンチとはホルモンの意味でうどんにホルモンがのっているもの。面白いなあと思ったのは、八王子は東京都なんだけど埼玉の影響を非常に受けているという事。やはり関東一円にお城を持って支配した北条氏の影響が400年以上経った今でも根付いているのでしょうか?