人間が持つ魔性を描く | 小説の書き方教えます

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今回は、誰の奥底にも潜んでいる魔性について考え

てみようと思います。




以前の記事で、善人ばかりが登場する作品は、どこ

か不自然で起伏が無く、面白くないと申し上げました

よね。


今回は、主人公そのものに潜む魔性をテーマとして

はどうかという提案です。




たとえば、10年近くも親の介護をしている人なら、一

度や二度、この親が早く死んでくれないものかと思っ

たことでしょう。


給料日前のピーピーなときに、何かの支払いを頼ま

れて現金を渡されたとき、給料日に支払えばいい、と

考えて飲みに行ったり。。。


大嫌いな上司が、交通事故にでも遭ってしばらく入院

でもしてくれないか、とかね。




いかに善人とて、どんな場面でも善人なのではありま

せん。


むしろ、魔性が囁くところを描いてみますと、そういえ

ば自分にも当てはまるよね、と共感を得られるのです。


善を描いても絵になりません。悪を描きましょう。