作品にメリハリをつける | 小説の書き方教えます

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今回は、文体を変化させる以外に作品のメリハリを

演じる方策について解説いたします。




完成した作品を読み返してみますと、どうしてもプロ

の作品のようにはならず、物足りなさを感じることは

多いだろうと思います。


しかし、その原因をストーリーの平凡さだと考えてし

まったなら、本質を見誤ったまま迷宮から抜け出せ

なくなってしまうでしょう。


メスの飼い猫が子供を四匹産んだ、というだけの話

だって、いくらでも感動的な作品にできるからです。




平凡な作品になってしまうもっとも大きな理由は、登

場人物の設定にあります。


あなたの作品に登場する人物は、平凡で真面目な人

ばかりではないでしょうか。


世の中にはいろんな人がいますよね。親戚の中にも

さまざまな人がいるものです。


いつも上から目線の人や手柄を自分のものにしたが

る人。平気で嘘をつく人や他人の不幸を快感に覚える

人など。


反対に、何事にもはっきりせずにイライラさせられる人

や何でも他人に頼ろうとする人など。




それら両極端の人物が登場するだけで、単純な物語

でも膨らみが生じます。


主人公そのものが平凡な人間であっても、ですね。




作品が平凡になってしまうもうひとつの理由は、金銭

とか経済的なことを絡ませないからです。


多くの人は、経済的な理由から我慢していることを多く

抱えているはずでして、恋愛でも親の介護でも何でも、

経済的なことが絡まない物語はありえません。


だから、主人公の人物設定には年収が欠かせないの

ですが、年収によって行動範囲や交際範囲が限定され

ることを理解していなくてはならないのです。


服装や持ち物や家具調度品や家電品に至るまで、いい

え、住まいですらも年収に左右されますから、物語の起

伏の原点となる重要な要素です。




貧困家庭に生まれ育った娘がやがて恋をして交際する

ようになりますが、ずっと背伸びをして嘘をついていたた

めに、内情はローン地獄に陥っている。


そして、プロポーズされたときの困惑ですね。




このように、大きくふたつの要因を解消して、なおかつ、

先日お伝えしました文体の変化をも採り入れたなら、あ

なたの作品はまさにプロ級のものに変化をするでしょう。


小説ハイスクールでは、そういう作品が書けるように指

導をしております。