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今回は、思考が行き詰ったときの対処方法についてです。
記憶力の達人に言わせますと、暗記の基本は歩きながら
覚えることだそうです。
で、小説の執筆にも応用できないか、と考えた末に、ストー
リー展開で行き詰ったときや、しっくり来る文章が浮かばな
いときなど、ダラダラ歩きをしながら考えてみたのです。
すると、机に座ったままでは決して出てこなかったアイディア
が、いくらでも湧いてきたのには驚きました。
そういえば、例として出すには問題のある人物たちなのです
が、アドルフ・ヒトラーもヨシフ・スターリンも、幕僚や閣僚たち
と会議中でも、会議室の中をウロウロと歩き回っておりました
よね。
ヒトラーは後ろで手を組み、スターリンは右手をいつも腹に当
てながら歩き、重要な会議に臨んでいたのです。
法廷内で弁護士がウロウロ歩くテレビドラマならでの演出は、
脳の活性化に優れているので、実際にはそんな弁護士など
いなくとも、理論的には正しいのです。
机にジッと座ったまま、パソコンの画面を睨んだまま。
それだけはダメだろうと思います。気分転換も兼ねて、近所
をひと周りしてみると、その間に立ちはだかっていた壁がスッ
と消えているかもしれませんよ。
子竜は少なくとも、10回以上は経験しています。