描写文と会話文 | 小説の書き方教えます

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今回は、コメントにていただきました質問への回答です。




描写文を多くしますと、どうしても説明っぽくなります。会

話文を多くしたほうがいいのでしょうか。


こういう主旨のご質問をいただきました。




結論から申しますと、


説明っぽい描写文を書いてしまうところが問題かと思い

ますね。


描写というのは読者に人物や場所の説明をするために

書くのではなくて、読者に人物や場所をイメージしていた

だくためのものです。


なので、


説明しようとするのではなく、ありのままを描く必要があ

るのです。


おそらく、描写の中に視点者の説明を混ぜておられるの

ではないでしょうか。




たとえば、人物を描写するとしましょうか。


人気俳優の誰々に似ているとか、美人だとか、そういった

視点者からの説明を混ぜてはいけないのです。


背丈・顔パーツの形状・肌の色、香織輪郭などなど、誰が

見ても同じことだけを描きます。




小説ハイスクールの第七期では、今ちょうど描写の課題

に取り組んでいただいているところです。


受講生さんに限らず、多くの方に描写というものへの誤解

があって、小説の執筆は難しいと感じる原因となっている

ようです。


しかし、ありのままだけを描くほうがむしろ簡単でして、無

意味な形容詞の羅列は説明っぽくなる原因のひとつです。




仮にですが、


重要なことをあなたが社長に報告するとしましょう。


ダメな社員ほど、自分の判断や感想を混ぜて報告します。


でも、社長が望んでいるのは、一切の先入観のない報告

でして、判断するのは社長たる者の役目なのです。


そうじゃないと判断を誤って、倒産の危機に瀕するかもし

れませんよね。


小説でいいますと、判断する役目は読者であって、作者

ではありません。


基本中の基本ですから、今後は正しい描写をするように

してください。