小説の流行スタイル | 小説の書き方教えます

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今回は、小説の構造と構成における流行について解

します。




小説のスタイルにも流行があるのをご存知でしょうか。


日本で小説が生まれるようになってから、まだわずか

120年ほどなのですが、そんなわずかな間でも、流行

のスタイルに大きな変遷がありました。


代表的なものをいくつかご紹介しましょう。


新しいもの順です。




まずは、額縁小説と呼ばれるものです。


冒頭にヤマ場の一部を掲載して読者の興味を喚起し、

それから過去に戻ってヤマ場のクライマックスへと導く

スタイルです。


まだこのスタイルで書いている人は多いのですが、読

者層はそろそろ飽きてきています。


なぜなら、冒頭のシーンへ至るまでの部分を読むのに

苦痛を感じるからなのです。


よほど飽きさせない工夫がありませんと、ただの物真

似作品になりがちになり、作者の力量がそのまま反映

されてしまいます。




次は、冒頭で雄大な情景描写を施し、その後に始まる

大河ドラマの導入にするスタイルです。


このスタイルは歴史長編向きですが、司馬遼太郎が

好んで使ったために、歴史小説の流行スタイルとして

確立されました。


ただし、現代ではやはりストーリー展開のテンポが重

視されることから、プロでもあまり用いなくなっています。


なぜなら、このスタイルは司馬遼太郎ほどの有名作家

だからこそ通用するものであって、無名の新人作家や

アマチュアが真似ても、ストーリーがスタートするまで

読者が我慢してくれないからなのです。




さいごにご紹介するのは、倒叙小説です。


これは推理小説で用いられるスタイルでして、探偵の側

からではなく、犯人の側から描きます。


海外ではこのスタイルのほうが一般的で、日本のような

犯人探しはごく稀なのです。


日本でも、いずれはこのスタイルが主流になるかもしれ

ません。が、犯人探しも根強い人気があり、トリック主体

のスタイルも色あせてはおりません。




とにかく、小説にも流行があります。


でも、流行した理由と現在廃れてしまった理由を把握し

た上で書きませんと、ただのもの真似でしかありません。


ベストなのは、あなた独自のスタイルを発明することです。


子竜は「不沈戦艦紀伊」にて、時系列を細切れにした特異

なスタイルでベストセラーランキング入りを果たしました。


当時は真似をするアマチュア作家が多く出てきましたが、

他のプロが誰も採用しなかったため、流行として定着する

には至りませんでした。ちょっと残念です。