※添削をご希望の方は、必ず「添削希望の方へ」
をお読みになった上で、お申し込みください。
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「文学賞突破マニュアル」をご希望の方も、タイトル
下の項目をお読みください。
今回は、コメントにていただきましたリクエストにお応えします。
いろんな長さの応募作で何度も文学賞に挑むも、すべて一次
で落選という方から、リクエストをいただきました。
短編の真髄を伝授してください。
なかなか難しいご要望なのですが、ブログに書ける範囲で
精一杯頑張ってみましょう。
今回だけではすべてお伝えできそうにありませんから、何回
かに小分けさせていただきます。
まず最初にお伝えしておかなくてはならないことは、長編に
比べて短編が楽だという間違った思い込みについてです。
これは、執筆に費やす労力と時間だけのことでして、構成
などはむしろ短編のほうが圧倒的に難易度が高いです。
短編で描けるのはせいぜい3場面くらいのものでして、登場
人物の数も限られてしまいます。多くしますと必然的に長く
なってしまいますからね。
そういう制約の中で面白くて感動的な作品に仕上げるには
プロレベルの力量が必要となります。
子竜のような下手なプロ作家よりも数段上のレベルじゃない
と、短編で入選するのは難しいのです。
しかも、入選後にプロになりませんかと出版社からお誘いが
あるのも稀でして、やはり単行本にできるほどの長編が書け
ませんと、短編賞に入選しただけではプロには転向できま
せんね。
以上のことを踏まえた上で真髄を申しますと、短編ではストー
リー全体を描けませんから、ストーリーの一部をクローズアップ
するしかありません。必然的に、相当に強烈なテーマを掲げ
ませんと書けなくなってしまいます。
読後に、だからどうなの、と思われる程度の内容ですと、短編
としては失敗作と評価されます。
以前に、自殺を扱った作品で添削依頼しないでいただきたい
と申し上げましたのは、命という強烈なテーマであるにもかか
わらず、自殺に至った経緯を描いている作品がほとんどだっ
たからなのです。
しかも、親しかった友人が自殺した後も、主人公にさほどの
変化がみられないなど、命というテーマが消滅しています。
短編は、山椒のような感じとよくいわれますね。小粒でピリッ
とする感じです。
そのピリ辛感こそが強烈なテーマなのですが、テーマを上手
に扱えるか否か、が勝負どころとなりますね。
もちろん、長編にもいえることですが、テーマ不在は論外です
し、掲げようとしているテーマについて、多くの人の意見を取材
していない作品も論外です。
安楽死は許されるべきか否か。
自殺は本人の権利なのか。
金儲けだけに走ることは悪なのか。
ストーカーとは愛のひとつの形なのか。
いつか必ず死を迎えるのに、なぜ人は努力を繰り返すのか。
などなど、強烈なテーマになりうるものはまだまだありますよね。
短編を書きたいなら、まずはテーマ探しとテーの選びから始め
ましょう。ストーリーに凝るのは長編の場合のみです。
人間というものが、有史以前から抱えている現代にも共通した
テーマです。