描写の重要性 2 | 小説の書き方教えます

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今回は、コメントにていただきましたご意見への回答です。




描写は重要ですが、長ければいいというものじゃありません。

長さも重要なのでは。


こういうご意見をいただきました。




たしかにそうですね。


トルストイは写実主義者でしたから、作品の中身はウンザリ

するほどの描写文で満杯です。


かといって、全体の何割ほどがベストかというと、そんな目安

などどこにもありません。




要は、誰でも知っている物体や誰でも経験する感情などは、

サラリと書いて、誰も知らない部分の描写を丁寧にしましょう

ということになります。


ただ、描写の練習をするときには、なるべく長く書けるように

することが大切でして、短く済ませるのは練習になりません。




以前に、アマチュアは書き足すけれどプロは削ると申し上げ

ました。


プロは読者がウンザリするほどの描写文を書いた後、前後

の文章量と照らし合わせて適度な長さに削って修正してい

るのです。


ですので、ひとつの作品や一人の作品をもって適度な長さ

を判断するのではなく、読書量を増やして長さの呼吸といっ

たものを体得するしかありません。


同じ物体でも、作品や場面によって重要度が違ってくるから

ですね。




ゆえに、重要な物体や感覚や感情や人物は、詳細に描写を

して、それ以外は最低限に留めましょう。


結局、重要度に応じた長さ、ということですね。