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当ブログは小説の書き方について述べている
ものですが、小説を書く人も書かない人にも、
何か参考になればと考えております。
今回は、面白くない小説の研究です。
面白い小説の共通点はいくつかありますが、面白く
ない小説の共通点は無数にあります。
その中で最強最大の要素とは、作者が作品の中へ
入ってしまうことですね。
これは読者から一番嫌われますし、作品の質を低下
させる原因にもなっています。
作者は物語の世界の住人ではありません。
そのことをはっきり自覚していませんと、作者の主義
主張を読者に押し付けた論文調の作品になってしま
うのです。
物語に登場する人物は、それぞれ物語の中での地位
や生活環境などから独自の主義主張を持っているの
ですから、作者が作品の中へ顔を出しますと、登場
する人物すべてが同じ性格になってしまうでしょう。
登場人物の人格や性格を読者の好みに合わせる
必要なんてありません。大切なのは、面白い人物
を設定することであって、その面白さを描き切る
ことなのです。
間違っても、持論を披露するために小説を書いては
ならないのです。
しかし、文学賞に応募してくる作品の9割までが、
作品内に作者が顔を出しています。
ですから、その点を改めるだけで、1割の中に残り
ますから、第一次選考なんて楽勝なのですよ。