【恐怖のアスレチック】立山、剣岳に登るPart.2【77座目】 | ミクと登る日本の山

ミクと登る日本の山

仕事を辞めて日本百名山巡りの旅!
2017/4/8に出発。
2017/11/17に完登しました!

おはようございます。
まさにファッ!?という感じですね。
昨日の悪い予感が的中し、テントに入ってから雨が降ってきました。
さらには22時頃だったかな?
雷まで鳴り出す始末で^^;
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昨日はあんなにはっきり見えていた剱岳もこの有様ですよ…

現在は霧雨が降り続いています。
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今天気予報見てみても今日は晴れの予報なんですよね。
じゃあこの雨はどこからやって来たの?と。
ダラダラと待ってみましたが、雨が止む気配がないので、とりあえず動いてみます。
 
 
〜ミクメモ〜
剱岳は富山県にある北アルプス立山連峰の2999mの山。
日本国内で一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山とされる。
登山道は室堂から別山尾根を通り剱山荘、一服剱、前剱を経て登るもの、早月尾根を登るものがある。
他に岩峰の縦走や雪渓を詰めるルートがあるが、一般的ではない。
 
 
 
うーん、行くか止めるか…
でも1日待機しても晴れる保証はないしなぁ。
とりあえず山荘まで行ってみるか。
ビショビショのテントが少しでも乾くのを期待して、張ったままアタックザックのみで行きます。
 
この山域じゃ山荘から山荘まで行くのもゴロゴロの道で一苦労。
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はい、剣山荘。
まぁ、特に何もしないのですが。
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うーん、まだ決まらない。
とりあえず次の一服剱まで行ってみるか…
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おや、早くも鎖場。
霧雨でウェットな岩場。
俺の手に余るか?
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2番目。
ザラザラした岩で、靴のグリップは効くんだよな。
行けそうか…?
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おんや?
一服剱、過ぎちゃったようです。
さっきの何も無かったピークか。
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ここまで来ちゃったら行くしかない。
って踏ん切るためにダラダラとここまで歩いて来たのですがw
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前剱の登りにさしかかると人が増えました。
てか渋滞。
でも今日はホッとする。
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団体さんに先行く?と言われる。
いつもなら喜んで行かせてもらうが、今日ばかりは丁重にお断り。
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クライマーなめくじ。
突起も無いのに、すごいなお前。
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前剱登頂。
長い鎖場はありましたが、ここまでは何とか平気でした。
ここから、だな。
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先行していた人が皆休んだので、先頭になってしまう。
ガスも相まってすごく心細い。
てか登山道わからなくてしばらくウロウロしたw
岩の山って結構道わかりにくいよね…
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そう、ここの山ややこしいことに、登りと下りが別れたり合流したりします。
間違えて逆走して、鎖場ででも鉢合わせしたら、えらい事になるな。
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え? …え?
二度見しました。
そっちの意味のお札じゃないよね?^^;
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ファッ!?
突如現れた、今までと全然レベルの違う鎖場。
カニのヨコバイかと思いましたが、違う普通のトラバースでした。
剱岳がどういう山なのか、ここに来て初めて思い知らされる。
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鎖がない普通の岩場もいやらしい。
特に湿っているから普段よりへっぴり腰になってしまう。
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平蔵の頭という鎖場。
やっとこさ登ったら、間髪入れず急降下でした。
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ガスってるので、どこまで登ればいいのかよくわかりません。
地図によればまだまだ。
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満を持して登場。
難所の9番、カニのタテバイ。
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どれどれ…ファッ!?
こんなんただの壁じゃないですか!!
なんか岩の壁にボルトが打ち込んであり、それに足を掛けて登れという事らしい。
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うーん、自撮りじゃうまく伝わらない…
登り始めてからは意外と冷静になりましたが、足だけがガクガクと震えています。
精神うんぬんじゃなく、生命の危機を察し、本能的に怯えているのかもしれません。
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上から覗いたところ。
タマヒュンどころではありません。
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最大の難所って言うんだから、この上が山頂だとばかり思っていましたが、その淡い期待は見事に打ち砕かれました。
ガスの奥にさらなる岩峰がヌッと鎮座しています。
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下りのパーティーをやり過ごしたところ。
4人がロープで繋がっていました。
これ、1人落ちたら全員お陀仏なんじゃ…
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ここからも地味にきつい岩のガレ場を登り
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登頂!
こんなに体力と精神、両方削られたのは久々だ。
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本物の剣が収めてありました。
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イモトが登ったバリエーションルートの源次郎尾根。
この先キケンとのこと。
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結構休憩していましたが、割と狭い山頂です。
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視界もゼロだし、補給したら下ります。
あと実はおちっこがヤバいんだ。
ここまで恐怖に打ち勝って登れたのは尿意を我慢していたからなのかもしれないw
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北アルプス三大急登こと、早月尾根との分岐。
こちらからだと難所は無いけれど、高低差2000m超を一気に登らねばなりません。
前に話した人が言っていたけれど、日帰りで12時間かかったそう。
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さて、帰りにはカニのヨコバイという難所があるんだ。
登山の事故は下山時に多いって言いますもんね。
ここは慎重に…
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ファッ!?
こんなんただの崖じゃないですか!!
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ズリッと行ったら、運が良くて大怪我かな。
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足の置き場はこんなもんです。
まさしくカニの横歩きでないと進めません。
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前の人がここは怖いとしきりに言っていましたが、俺はそれほどでもありませんでした。
どちらかと言えば、タテバイ、ヨコバイより、
何でもない鎖場の下りの方が怖かったです。
この辺は個人の感覚かな。
 
ヨコバイ直後にハシゴの大下り。
気が休まるヒマがありません。
でもここのハシゴは段の部分が握りやすい形になっていて、それほど怖くはありまさんでした。
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そしてついにオアシスに到着w
地図では見ていたけど、まさかこんな場所にあるとは…
もちろんボットンで、掃除に来れないので綺麗に使ってくださいと書いてありました。
あと紙は袋に入れて持ち帰るようにとのこと。
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この後も難所が続きますが、出るもの出してホッとしたら緊張の糸が切れてしまったw
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何とか前剱に到着。
休みたいところですが、予想以上に時間を食っているので急ぎます。
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ここがスルーした一服剱らしい。
晴れの日には剱岳を見ながら一服できるんでしょうね。
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帰還!  生きてたよー(´;ω;`)
霧雨も下りの途中で止み、テントもあらかた乾いたようです。
剱岳ですが、ここからの往復で5時間近くかかりました。
やはり慎重に行ったのもありますが、渋滞で思い通りに動けないのが大きいですね。
今日はできませんでしたが、早立ちが基本だと。
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今頃になって顔出し始めやがってw
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昼ごはん食べたらチャチャッと撤収して、パパッと帰ります。
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剱御前小屋から、雷鳥沢キャンプ場へ下ります。
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結構な急降下ですが、絶景です。
キャンプ場が下に見えています。
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紅葉、綺麗です。
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立山をバックに。
昨日は気づかなかったけど、山肌も結構色付いていたんですね。
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降りてきました。
こっちも色とりどりに紅葉していますw
ここのテント場で泊まるのも気持ちいいだろうなー。
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ここから室堂まで、まさかこんな階段の急登だなんて思いもしなかったw
劔で無事だった縦走者はここでトドメを刺される魂胆ですねw
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上から見えていた地獄谷の噴気帯の側まで来ました。
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ここの盆地は山崎圏谷って言うんですね。
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バスの最終には余裕があるので、温泉をば。
みくりが池温泉700円。
ここはあの白馬鑓温泉を抑えて、標高日本一の温泉だそうです。
硫化水素泉の白濁した温泉です。
適温の大浴槽と熱めの小浴槽があります。
何より、この高所なのにシャンプーソープがあるのに驚きです。
でもやはり登山の人が多いから混雑気味かな。
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ここで携帯の電池切れ。
ここの温泉でブルーベリーのソフトクリームを食べてまったりした後室堂まで帰還。
15:40発のバスに乗り帰りました。
 
 
 
ご飯はせっかく富山に来たので、富山ブラックラーメン。
支店ですが、西町大喜という老舗らしいです。
前にご飯と食べるべしと読んだので、ラーメンの小(並)750円とライス160円を注文。
噂に違わず、黒くてしょっぱくてパンチのあるラーメンでした。
特にメンマが塩漬けかってほど塩辛くて、ご飯が無ければ完食は厳しかったかもしれません。
もともとおにぎりやドカベンを持った肉体労働者の為に考えられたラーメンだそうなので、夏場の汗ダラダラの登山の後にはもってこいかもしれません。
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その後は大移動はしんどいので、富山の海端の道の駅に来て車中泊します。
明日はこの辺ぶらぶらした後、長野へ戻るかな。
 
 
本日の出費
食費1593円
入浴700円
トータル2293円