【10時間超えの強行軍】苗場山に登る【32目】 | ミクと登る日本の山

ミクと登る日本の山

仕事を辞めて日本百名山巡りの旅!
2017/4/8に出発。
2017/11/17に完登しました!

ミクと登る百名山の前編?で最後を締めくくるのは、苗場山(なえばさん)です。

新潟県と長野県の県境で、2145mの山です。
お花の山として女子に人気だとか。
 
 
 
今回歩いたのは最もメジャーなかぐらスキー場からの祓川(はらいがわ)ルート。
7時間くらいの充実した登山になるはずでした…。
 
 
なんと、登山口までの車道が冬季閉鎖中!
…いや、実は知ってたんだけど、解除が今日くらいってサイトにあったからなんとなく大丈夫かなって来てみたらダメでした…
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下の駐車場に車をとめ、しばし思案。
現在7時半過ぎ。今から他の登山口に行くのは考えられない。
地図と睨めっこすると、車道歩きも結構ありそうだ。
 
 
いつもなら、ゲートの解放まで待ったり、後日違うルートで挑んだりするんだけど、もう明日には熊本へ発つ予定です。
…日暮れ覚悟で行くことにしました。
7時50分、かぐらスキー場、下の駐車場からスタートです。
あ、ここ土日は駐車料500円とありました。
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ルカさんは今日は車でお留守番、頼むね。
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ルートはこんな感じ。
車道歩きが往復3時間、余分にかさみます。
和田小屋の少し手前が本来の登山口です。
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天気がいいのだけは救いですね。
でも梅雨の影響か、蒸し蒸しします。
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登山届を書いて、改めて出発。
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ウツギ?
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前の山でも出て来て名前がわからなかったやつ。
イワナシと言うそう。
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エンレイソウ。
まだ入山前なのに、すごい花の種類。
花の山はダテじゃないですね。
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ついたかと思いきや、まだ中間くらいだった。
長ーい。
しかもがんがん車通るんですよね。
進入禁止じゃなかったの?
先行してたおじさんに追いつき、そんな愚痴を言いながら登る。
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追い越していった車から人が降りて来て、苗場山ですか?と。
はい、というと、こっちは違うよと言われました。
GPSを見ると確かに分岐を違う方へ来てしまっていた。てか、無心で歩いていたので分岐にすら気がつかなかった。
親切な工事の方のおかげで、10分程度のロスで本道に復帰できました。
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イワウチワ。
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歩くこと1時間50分、ようやく、本来の登山口のある第二駐車場へ到着です。
てかどんどん上がっていったはずの車が一台も居ないんだけど…登山の人じゃなかったのかな?
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少し休憩した後、9時50分、改めてスタート。
てか、林道歩きを急いだ分、かなり早い段階で疲弊してしまった…
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登山道と言っても、最初はスキー場の舗装路歩き。
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和田小屋です。
山の中の小屋かと思いきや、スキー場の小屋でした。
時計が4時過ぎで止まっているのがちょっと怖いw
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登山道がわからずウロウロしてました。
雪の丘の右手にありました。
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ショウジョウバカマ。
ミクの髪?
えっとね…
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元の入れ物に戻したんですよね。
チャックだからパーツのポロリはないけど、狭くて圧迫されるわけ。
折れたのを瞬間接着剤で付けてるから、ちょっとした衝撃でいとも簡単にバキッと。
一長一短だね。
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この雪の量はちょっと想定外だったな。
チェーンスパイクしかないけど、大丈夫か?
それに今日は踏み跡が全くない。
まっさらな雪の上を歩くのは初めての経験です。
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基本赤テープを辿りながら。
ちょこちょこ夏道が出て来ます。
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雪がないところは基本雪解けの川になってます。
登山道なのに、これが結構な勢い!
油断したらえらい事になるぞ。
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広場に出るのが一番困る。
テープが見当たらなければ、地図と睨めっこ。
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下の…何でしょうw
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リフトの一番上に出ました。
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ここは雪が少なくていいね。
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ここで、またもやミクの左手が無いことに気づく。
3山連続でおめでとう!
もう乾いた笑いしか出ません。
チャックあるから移動中に落とすのは無いし、出し入れの際しかないよね。
下山時に撮影場所全て調べたけど無かった。
なんか左手ばかり無くなるし、何かの暗示なんですかね?
自分で言っといて怖くなってきた…
ルカさんの正規のパーツはこれでおじゃん。
後は微妙なパーツしかないよ…
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登りの道中で。
カッサダムが見えます。
綺麗な色です。
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見えた。
一番左が苗場山です。
結構近いと思うでしょ?
それが罠なんだな。
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まずは一番右のピークに上がる。
神楽ヶ峰って言ったかな?
男は黙って直登じゃ〜!と勇んでみたは良いものの、まったく近づく様子のない頂上。
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やっと稜線に出ました。
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でも夏道と違うからルート取りが大変。
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股ずり岩とありました。
これは夏のルートみたいですね。
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前のやつ、雪庇ってのだよね?
乗らないように気をつけなきゃ^^;
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下が夏道。
3メートルくらい上の雪上を歩いています。
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苗場山がどんどんでかく、遠くなる。
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ファッ⁉︎と声が出ました。
個人的に山で見てみたい花ベスト3のひとつ、シラネアオイです。
一族一種の固有種。
ここに咲くことは知ってましたが、まさかこんな雪だらけの中見ることが出来るとは!
このためだけでも頑張って来た甲斐がありました。
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これはナエバキスミレ。
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ミツバオウレン。
お花の山、畳み掛けます。
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さて、苗場山に行くには一度降って登り返す必要があります。
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そんな中、ここが今日最大の難関でした。
トレース無しの雪の急降下。
正直軽アイゼンでは荷が重い場所でした。
でもここで帰るのも気が引けるので、斜面に対し後ろ向きになって、キックステップでつま先を蹴り込みながら慎重に少しずつ下りました。
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降りたところに水場が。
帰りに汲んで帰りましょう。
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ここから取り付きまでは夢のような小径。
両サイドにシラネアオイが群生してます。
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こんな大株も。
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アズマシャクナゲ。
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イワカガミ。
急がなきゃと思いつつも、花があるたびに足を止めてしまうw
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ミネザクラ。
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取り付きからはかなりの急登でした。
歩き通して5時間超。
鉛になった足をゾンビのように引きずりながら登る。
何度経験しても、こうなった後は辛い。
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なに、ここに来て雪だと?
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どうやら山頂のようです。
でも広すぎてどこに行けばいいのやらわかりません。
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奥には湿原が見えてます。
とりあえず、地図の中心部へ行ってみる。
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ちんたらしてたら雲が掛かってきてしまった。
それでもいい景色。
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こちら側にも小さな湿原がありました。
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ようやく山頂の標識を発見。
13時30分、登頂です。
下からは5時間40分、上の登山口からは3時間40分でした。
タイムとしては悪くないのかな?
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苗場山頂ヒュッテです。
宿泊もでき、食料等も販売しています。
中はストーブが炊いてありました。
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乾いた場所でお昼。
コーラは山頂ヒュッテで買ってきました。350円です。
ご褒美には早いけど、これが無きゃ来た道帰れない!
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新しく買った箸もいい感じです。
スノピの和武器なんていらんかったんや(* ´ ∀ ` *)
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あんまりゆっくりもしていられません。
14時に下山開始。
水がすっからかんになったので、例の水場で補給。
冷たくて癖のない美味しいお水でした。
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恐怖の難所をガシガシ登り…
登る方が意外と怖くないよね。
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もう踏み抜きヤダ(T_T)
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なんとか和田小屋まで生還。
かつてないちかれ具合だねw
小屋の時計が4時30分と、正確になってたので再びびっくりw
明日のオープンに合わせて直したんだろうね。
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林道をとぼとぼ帰っていると、歩いて来た方角から雷が。
いつの間にかこんなに雲が広がっていた。
内心タスケテーと叫びながらできる限りの早足で下りました。
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行き道に見逃していたサンカヨウ。
水に濡れると白い花びらが透明になる美しい花です。
ミクさんがお疲れなので、たこルカで。
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まあ、薄々わかってたけど、ゲートが開いてました。
俺の3時間は何だったんだと叫びたくなりましたが、それを言ったら負けだ。
明日から登る人は雪に気をつけてゆるりと楽しみたまえ…
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18時30分下山の、トータル10時間40分でした。
移動距離30km超え。
1日の行動距離の最長記録更新です(^q^)
もう二度とこんな林道歩きしないぞ!
 
山としては、今回無理したのでゆっくりできませんでしたが、次は小屋に泊まってでも山頂スペースをゆっくり散策したいですね。
今回のコースも登山口から登るぶんには最後以外は割と傾斜が緩やかで歩きやすいと思います。
ただ、雪山の装備はしっかりすることと、雪解け水対策に防水のスパッツがあればいいですね。
 
 
 
風呂は湯沢の公衆浴場のひとつ、山の湯500円。
アルカリ泉の源泉掛け流しの素晴らしい泉質でした。
シャンプー、ソープあり、シャワーは無いが、水、お湯が出る蛇口はあります。
なんかやたらと入り方に口うるさい爺さんがいてハイハイと聞いてましたが、ここの主人のようでした。
地元密着型のお風呂はこういうとこが嫌いだわ^^;
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ご飯は疲れたので南魚沼市まで移動して来て、すき家で。
ガキか、というようなチョイスですがw
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今日は道の駅南魚沼で車中泊。
夜の9時過ぎてから入ったので、どんな施設かまったくわかりません^^;
明日は熊本に向け、高速を使い大移動の予定です。
 
 
 
本日の出費
食費1258円
入浴500円
トータル1758円