イギリスでの生活も、かれこれもう4年目。今までいろんな乗り手と馬のコンビを見てきたけど、やっぱり馬の方が一枚うわてだなと思い知らされる事がたくさんある。


まだ障害を飛び始めて間もない乗り手。そんな子が、障害を飛ぶのをうまくなりたくて親に買ってもらったSuperJumping Horse. 一つ障害を飛び終えたその子は次の障害の事を考える余裕も、そこまで自分の馬を持って行く技術もない。障害までのApproach の悪さは言うまでもない。見てて怖いくらい。これじゃ飛ばないだろと、見ている誰もが思った。だって、全然障害に向かっていってないもの。でも、とっても偉いその馬は、自ら右に動いて、障害に対してまっすぐになって、その障害をクリアしていった。なんて偉い!!!Now that is a good horse!と、全員一致。乗り手のミスを、馬がカバー。ありがと、早くもっと上手くなるからね、とその子は馬に言ってたな。


プロの世界、特にX-countryなんかでは、"Please horse, get me out of here!" "頼むから、切り抜けて!”と、乗り手は馬の上でただそう祈るしかないなんて状況も少なくはない。一つ間違えれば、とても危険な状況に陥ってしまう。人間のカンよりも、馬のカンの方が外れないのかな。それにしても、”あそこで

この子が足をたたまなかったら...”なんていう乗り手のコメントを聞いてると冷や汗が出てしまう。そうやっていくつもの難関を突破していくうちに、お互いの事を更に信頼できるようになっていくのかな。見ているだけという立場の私達さえも彼らを誇りに思ってしまう。