旧約聖書を読むと、いろいろな名前(当然カタカナ)が出てきて、頭がこんがらがります。
( アブラハムの子がイサク、イサクの子がヤコブ、ヤコブの子がヨセフ・・・)
創世記は、神が天地を創造し、イスラエル人が エジプトで生活するまでの物語です。
一体 何千年の時間なのかは、わかりませんが、この物語は、人が ことあるごとに神に背くものの、、神は施しを与えて、人間の成長を見守る 展開が続きます。
さて、前号では、アブラハムがモリヤの山で イサクを 生贄にしようとしたお話をしました。
しかし、これが、日本の あるお祭りと似ているとは、どこのお祭りでしょうか。
●ヒント1: 生贄のイサクは、後ろ手に縛られています。
2: アブラハムが イサクを 短剣を振り上げて、殺そうとすると 天使が 「待て」と
止めに入ります。
3:その後、羊が 角を薮でひっかけて動けなくなったので、イサクの代わりにその羊を
生贄にして、アブラハムは神に捧げます。
4:この生贄の場面は、モリヤの山頂です。
【答え】
諏訪大社の上社の御頭祭りです。
なぜならば、このお祭りは
①:神前で、神の使いである 童子は、後ろ手に縛られています。
②:神官が、短剣を振り上げて 童子を刺そうとすると、別の神官が 「それまで」
と、声をかけて、止めに入るのです。
③:神前に捧げられる 一頭の鹿の片耳が裂けているのです。(「耳裂鹿」といわれる)
④:諏訪大社上社の本宮は 本殿がありません。拝殿しかないのです。
その本殿は、裏の山なのです。その山の名前は守矢山。
補足のご説明をしますと、
①と②は、江戸時代の菅江真澄の記録が残っているのです。(1784年)
③は、現在でも、捧げられる鹿の耳は裂けています。これは羊の角が薮に引っかかっている姿を 鹿の耳が 避けたという形で 再現していると考えられます。(日本には、羊がいませんんで)
↓ 「耳裂鹿」(右側の耳が 一部裂けていることが 影でわかる)
④は、モリヤの山と名前が同じです。諏訪大社上社の神官が守矢氏。
聖書の「モリヤ」の 山と、諏訪大社の「守矢」山。
この「モリヤ」 が同じということに対して 皆様はどう思われますか?
管理人は、旧約聖書・創世記の 生贄の物語が、諏訪に伝わり、この御頭祭りで 再現されたと
考えています。
そうそう、大切なことを 付け忘れていました。
江戸時代の記録では 御頭祭りで 捧げられた獣の数は 75頭 だったのです。
この「75」という数字。 ご記憶ありますか?
そうです。
徳島県 白人神社の宮人の人数(75人)、
徳島県の神社などに残る 神事 神饌 75膳。
金屋子神社の伝承(75人の童子)
と一致するのです。
この75とはどういう数なのでしょうか。
今日はここまで
ワンワンワン!!