生贄祭祀の起源 (その4) | 古代遺跡・クンクン紀行

古代遺跡・クンクン紀行

人間の皮をかぶった城山流三。その正体は野良犬。鋭い嗅覚で 鼻をクンクンさせながら古代遺跡を彷徨しています(「9月出版「数霊の翼」は本題に改題しました)

 古来 どの民族も、神様へ貢物を捧げます。

 その貢物の一つが生贄です。

生贄は神様への贈り物なのです。

 すると、神様が一番喜ぶ  贈り物とは、何でしょうか。

 

旧約聖書の創世記 

アブラハムの受けた試練をご存知ですか。

 

砂漠を歩いて3日目 アブラハムは、愛する息子(イサク)と、モリヤの山を登っていきます。

この時、アブラハムは松明(たいまつ)と、鋭いナイフを握っています。そしてイサクの背中には、薪(たきぎ)を背負わせています。

 この二人は山頂で、子羊を神に捧げようとしているのでした。この登山の最中に、イサクは 父親

アブラハムに呼びかけます。

 「私のお父さん。火と薪はここにありますが、焼き尽くす捧げものの子羊はどこにいるのですか?」

アブラハムは答えます。

「私の子よ。焼き尽くす捧げものの子羊は、きっと神が備えて下さる。」

 こういう会話をしながら、二人は山を登っていきました。(創世記22章7~8節)

 

 

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実は、この登山の前に、神はアブラハムにイサクを神への捧げものとして、焼き捧げる生贄とすることを命じていたのでした。

 父・アブラハムの心中はいかばかりだったでしょうか。

なぜ、これほどまでのむごい要求を神がするのか、わからなかったのです。

そのわからないまま、アブラハムは イサクを連れて山頂を目指していたのでした。

 

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さて、二人が神の命じた場所につくと、アブラハムはそこに祭壇をつくり、その上に薪を積み上げます。

そして、イサクをしっかりと縛って薪の上に寝かせ、ついにイサクを殺そうと、ナイフを振り上げた、まさにその瞬間、突然天使の声が聞こえたのです。

  聖書は イサクの運命を次のように語ります。

 

「アブラハムよ。その子に手を出すな。

何もしてはならない。

あなたが、神を畏れるものであることが、今、わかった。

あなたは、自分の一人息子ですら、神に捧げることを惜しまなかった」(創世記22章11~12節)

 

驚いたアブラハムが、あたりを見まわすと、オスの羊が一匹、茂みに角をひっかけてもがいていたのでした。これは神からの恵みです。

 アブラハムは この羊をとらえて、息子の代わりに神への捧げものとしました。

 こうして イサクは間一髪で死を免れたのです。

 

 神の理不尽な命令は アブラハムの信仰の深さを確かめるためだったのです。

 

 

さて、この旧約聖書の物語ですが、

 

 

この物語は、以前 このブログでお話しした 日本の あるお祭りに似ていないでしょうか?

 

 

 

きょうはここまで

 ワンワンワン!!