古来 どの民族も、神様へ貢物を捧げます。
その貢物の一つが生贄です。
生贄は神様への贈り物なのです。
すると、神様が一番喜ぶ 贈り物とは、何でしょうか。
旧約聖書の創世記
アブラハムの受けた試練をご存知ですか。
砂漠を歩いて3日目 アブラハムは、愛する息子(イサク)と、モリヤの山を登っていきます。
この時、アブラハムは松明(たいまつ)と、鋭いナイフを握っています。そしてイサクの背中には、薪(たきぎ)を背負わせています。
この二人は山頂で、子羊を神に捧げようとしているのでした。この登山の最中に、イサクは 父親
アブラハムに呼びかけます。
「私のお父さん。火と薪はここにありますが、焼き尽くす捧げものの子羊はどこにいるのですか?」
アブラハムは答えます。
「私の子よ。焼き尽くす捧げものの子羊は、きっと神が備えて下さる。」
こういう会話をしながら、二人は山を登っていきました。(創世記22章7~8節)
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実は、この登山の前に、神はアブラハムにイサクを神への捧げものとして、焼き捧げる生贄とすることを命じていたのでした。
父・アブラハムの心中はいかばかりだったでしょうか。
なぜ、これほどまでのむごい要求を神がするのか、わからなかったのです。
そのわからないまま、アブラハムは イサクを連れて山頂を目指していたのでした。
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さて、二人が神の命じた場所につくと、アブラハムはそこに祭壇をつくり、その上に薪を積み上げます。
そして、イサクをしっかりと縛って薪の上に寝かせ、ついにイサクを殺そうと、ナイフを振り上げた、まさにその瞬間、突然天使の声が聞こえたのです。
聖書は イサクの運命を次のように語ります。
「アブラハムよ。その子に手を出すな。
何もしてはならない。
あなたが、神を畏れるものであることが、今、わかった。
あなたは、自分の一人息子ですら、神に捧げることを惜しまなかった」(創世記22章11~12節)
驚いたアブラハムが、あたりを見まわすと、オスの羊が一匹、茂みに角をひっかけてもがいていたのでした。これは神からの恵みです。
アブラハムは この羊をとらえて、息子の代わりに神への捧げものとしました。
こうして イサクは間一髪で死を免れたのです。
神の理不尽な命令は アブラハムの信仰の深さを確かめるためだったのです。
さて、この旧約聖書の物語ですが、
この物語は、以前 このブログでお話しした 日本の あるお祭りに似ていないでしょうか?
きょうはここまで
ワンワンワン!!