私が精神科に入院していた話です

私は解放病棟で2人部屋でした。
その人とは仲良くさせていただきました

ある手グセの悪い患者さんがいました。
その人は自分にはお小遣いがない為、お菓子やタバコを買うことができない人でした
タバコを自分で管理できる人が「トイレに行っている間にタバコが減ってる!」
朝に吸える時間帯まで数十分あったので、彼女はタバコをいつも座る食堂の机にタバコを置いてトイレに行きました。
タバコが吸える時間になり喫煙所へ行って食堂に戻って来た時に「タバコの本数が減ってた」と言いました
。まだ数本しか吸ってなかったのに5本から7本ぐらい減っていたと

以前からあの人は人の物を取ると言う噂のある人に疑惑がかけられましたが、証拠がないので毎回泣き寝入りでした。

私と同じ部屋の人もタバコを吸うので気をつけていたのですが...部屋からタバコが全部なくなっていました。

私は尻尾を掴むために罠を仕掛けました
同じ部屋の方と一緒になって、わざとタバコを取らせました。
タバコに仕掛けをしたんです。

手グセの悪い人をさりげなく監視していたら、私達の2人部屋へ周りを気にしながら入っていきました。
部屋から出てきたところを2人でとり押さえて「貴方の部屋じゃないのに何をしていたの?」と問い詰めながら、同時に看護師を呼びました

彼女のパジャマから仕掛けをしたタバコが出てきました。
彼女はそのまま隔離部屋へ連れて行かれ1週間ぐらいでてこれませんでした。

私はタバコは吸わないので被害者ではないけれど、勝手に部屋に入られた事に関しては被害者(他の患者の部屋には入ってはいけないルールがありました)

彼女は最後まで「私のタバコ」だと言い張りましたが、タバコには1本づつ数字を書いた仕掛けをしたので
それが証拠となりました

私と同じ部屋の人も「ごめんなさい!」と謝れば許してあげてタバコを少しわけてあげようねって話をしていました。
精神疾患の方でも認知症の方もいて自分の物と人の物の区別がつかない人もいます
でもその人は認知症でもない人でした

「ごめんなさい」がなかったので看護師さんには私達の気持ちを伝え、結局は隔離部屋いきになりました。

その様子を見ていたある患者さんが私が看護師さんをいじめていると勘違いして私に詰め寄ってきました。
「こんなによくしてくれる看護師さんになんの文句があるのよ!いい加減にしろ!」と怒鳴ってきました。

私は「あぁー病状が悪くて勘違いしているんたな」って思い「ごめんね  看護師さんをいじめたりしてないのよ」って言いましたが、興奮した彼女の耳には入っていなかった
他の看護師さんが駆けつけてきて、興奮した彼女を落ち着かせるために部屋へ連れて行ってなだめてくれました。
落ち着きを取り戻した彼女に私は「さっきはびっくりさせてごめんなさいね」と謝りました。
でも彼女は「え?!なんの事ですか?私は何も知りません」と言ってどっかに行きました。
仕方ないよね 病気だから忘れちゃったんだよね
と心の中で整理しました。

隔離部屋から解放された彼女はその後も手グセが悪く、何度も隔離部屋行きになり最後には隔離部屋からでれなくなりました。
同じ精神疾患だから仕方ないけど、ありがとうとごめんなさいが言えない人には容赦しません

もちろん病状が悪化してる人や認知症の方は別です
「またかぁー」で終わります
一口に精神疾患と言っても色々な病状がありますね

入院する度に学ぶことが多いです