ある友人が私に依存してた
その依存に対して危険だと感じてたので距離を少しずつ置くことにした

そんなある日友人は私と一緒に買い物をしてる時に万引きをした

「警察には内緒よ」と言って左手の小指についた指輪を私に見せてきた
うっかりつけたままで精算するのを忘れてたとの事

ちょうど私が買い物中に体調不良で休憩してたカフェでの事だった

友人の万引きの告白にも驚いたが、それよりも友人の顔に動揺が無かったことにも驚いた
普通なら初めての万引き、故意でなくても普通は万引きをしてしまったら、動揺するはず

「あぁー万引きは初めてじゃないんだ!」と思った
今後もいつ友人は万引きをするかもわからない
万引きはなかなか治るものでもないらしい

そんな事が頭をよぎりより体調不良が悪化してすぐに帰る事にした

友人と別れ帰路につく途中に友人にLINEで「間違えて商品を持って帰ってしまったから、後日返しに行きます。ってお店に電話した方がいいよ!」
お店の電話番号をかいてLINEしたが、友人の答えはNOだった

悩んだ末に私は帰ってから警察に電話で相談した

お店にある防犯カメラで後日友人と私が逮捕されるのが怖かったからです

警察の対応は「故意ではなくても、間違えて商品を持ってきたっと気がついた時点で万引きとなる!まだお店からの被害届が出てない段階では、警察としては動けません!貴方が商品を返す様にLINEした証拠があるのであれば、共犯者としては成立しないです」との事でした

友人の逮捕が怖くて万引きしたお店に電話しました

お店の人は「残念ながらウチには防犯カメラを設置してないので、被害届が出せない  友人の良心から商品の返却を待つしかないです」との事


友人には返す意思はない

悩んだ末に私は友人と友人と共通する友達と縁を切る事にした

友人の万引きが理由とは言えずに「遠方へ引越しをするから、LINEグループから抜けるね」と引越しする日等は言わずにLINEでそう告げた

友人は精神疾患を持ってる
私も持ってる
共通の友人も精神疾患

万引きした友人は「貴方がLINEを拒否したり、連絡先を教えてくれないなら死ぬ」と言ってきた

ちょうどもうすぐで共通の友人の誕生日会が万引きした友人の家で行われる予定!

「お誕生日おめでとう!私はすでに引越ししました。
今日までありがとう」といった内容をLINEするのは
、万引きした友人が1人じゃなく、友人に囲まれてる時の方が心へのダメージが少ないと思い、誕生日会の日まで普通に皆んなとLINEを楽しんだ

誕生日会の日が来た
参加者全員が友人の家に集まったのをLINEと写真から確認が取れた時に、事前に準備しておいた、1人1人へのメッセージをグループLINEに貼り付けしてる時に、友人から「◯◯さんの機嫌が悪い!貴方が連絡先を教えてくれないのが不満みたい」とLINEしてきた

そのLINEを無視して、私はグループLINEを送った
即ブロックして削除した
個人LINEもブロックし削除した

約1か月後に共通の友人だった人から手紙が届いた
多分共通の友人は引越ししても1年間は郵便物は新しい住所に転送されるのを利用したんだと思う

手紙には万引きをした人が自宅から飛び降り自殺をして数日後に亡くなった事やずっと私への不満を言い続けていた事が書かれていた

自殺した友人は以前私に「引越ししたらLINE電話も拒否するんでしょ!」「皆んながいるから皆んなと楽しく過ごして」「貴方にしか本音で話せる人はいない」
等のやり取りをぼんやり思い出した

手紙の内容はショックだったがまだ私の中で現実として受け止め切れてなかった

まだ心の整理がつかないまま頭には「自殺した友人をそのまま万引き犯として終わらせたくない」との気持ちが大きくなった
自殺したし、万引きした証拠もない
私だけが知ってる友人の犯罪
なんとか「被疑者死亡」をはらいのけたくて、
私は亡き友人が万引きしたお店に謝罪しに行く事にした
亡き友人のLINEはブロックして削除したから、私が共犯者じゃないと言える証拠はない!
お店の人が私の謝罪から共犯者とみなし警察に通報される覚悟もしていた
もちろん万引きした商品の値段はわからないが、そのお店で扱っている指輪で1番高い値段の価格を精算すること  仮に万引きした商品が1番安い商品だったとしても、今日まで謝罪することなく放置した慰謝料と言う形で差額分を受け取ってもらいたい気持ちで、お店にアポをとり、お店の都合の良い日を選んでもらい謝罪をしに行った

万引きした当日から今日までの話を一通り話をした

極度の緊張からか店長さんが何を言ってくれたかはほとんど覚えてない
ただ「辛い思いしたのね  ここに来るのが辛いならこれからは来なくていいし、来たいならいつでも来て」その言葉だけしか覚えてない
警察に通報されることもなく、万引きした商品の精算も拒否された

謝罪が終わり店長さんはお店へと帰っていった
しばらくは動けなかった私

帰ろと思い立ち上がったが体が動きにくい
少しずつ足を引きずり前へと歩いた

気がついたら私は倒れてて、周りから声が聞こえてくる
目を開けるも身体は動かない
指さえ動かない
周りの人が話しかけてくるも、遠くから話してるみたいに聞こえた

誰かが私の体温を体温計ではかってたがエラー
何度はかってもエラー、違う体温計ではかってもエラー
しばらくしたら救急隊員さんが来た!!!

「このまま病院へ運ばれて私が精神疾患だとバレたら入院になるかも知れない!」その不安が救急隊員が私をタンカに乗せようとするのを、涙と表情で拒否をアピールした!
しかし、「ここは店舗で人通りが多いから、とりあえず救急車に行こう」と言ってきた

救急車に乗って救急隊員さんが私に「今貴方は過呼吸になってます。身体動かないでしょ!過呼吸は以前にもあった?」と聞いてきた

初めてだった
人生初の過呼吸

頭では意外と冷静に「へー過呼吸って突然なって身体が動かなくなるんだぁ〜」と他人事の様に思ってた

救急隊員は「医者に行かないといけないレベルだから医者にみてもらおうと」と説得してきた

頑なに拒否した

救急隊員は「じゃあ自宅まで送ります。約20分で自宅につくので、それまでに呼吸を整えましょう」と言ってくれた

約20分後自宅についたが、マンションの5階にある自宅
そこまで歩かなければいけない

救急隊員は「今ね、まだ過呼吸が全くおさまってなくて、医師に診て貰わないといけないレベルです!病院へ行きましょう」
また病院への説得をしてきた

動かない身体を無理矢理動かし、病院への搬送を拒否

仕方なく救急隊員は私の両脇を支えてくれて、引きずる様に自宅へと向かってくれた

なんとか自宅に着いた時
救急隊員がこう言ってきた
「普通は過呼吸になった人はこのまま死ぬんじゃないかと思ってパニックになるもの!ましてや初めて過呼吸になったなら尚更パニックになるはず
貴方はパニックにならないってことは...

次の約束をして下さい

過呼吸は精神的なものから来ます  決して自殺はしない!

家族に過呼吸になったことをはなす

また過呼吸になったら救急車を呼ぶ」

そう言ってきました
私は約束しますと言ったら救急隊員は帰っていった

しばらくは身体が痺れていたが時間とともに痺れがなくなった

過呼吸って過呼吸になって死ぬんじゃないかと思ってパニックになる方がより命をも脅かすみたい

私は死に対して全く恐怖を感じないからパニックにならなかった
皮肉なものですね

死にたいから死に対して全く恐怖がない事によって、パニックにならずに死から遠ざかった

数日間私の両脇には支えてくれた救急隊員の手の跡がついてなかなか消えなかった