FP会報誌の「がんと向き合う」特集ですが
なかなか興味深い内容でした。↓(再掲)
 
巻頭トップに医学博士(しかも膀胱がんの
研究で学位の先生)による最新動向。
40年程前には死因トップは脳卒中など脳血管
疾患が第1位。でもそれより以前は結核や
感染症などが大多数を占め、死因にはその
時代の流行り廃りがある。
 
現代はもちろん我らが(笑)がんが第1位。
2017年にがんで死亡した人は37万人、でも
あらたに99万人が罹患している。
世界的に見ても、日本は人口当たりの罹患
者数が多く、がん大国と言われるとか。
 
世界で著名ながんの教科書「がんの生物学」
(ワインバーグ)には、10の13乗(10兆個)
以上の細胞がヒトの生体を構成し、生涯で
10の16乗個が生産され、毎秒10の7乗の
細胞が入れ替わっている、とあるらしい。
この入れ替わり時に分裂成長の繰り返しが
あるわけですが、新しい細胞発生時に異常
が生じる、すなわちがんを引き起こす。
 
単細胞は異常ならそのまま死滅するけど
多細胞生物、すなわち地球上の生物は
がんが増殖、切っても切れない。恐竜も
がんに侵されていた形跡があるらしい。
そんで、がんにも流行り廃りがあり、生活
習慣と感染もあるのですが、1960年代まで
圧倒的に多かった胃がんは今は廃り、
大腸がんが多くなっていますね。
肺も男女ともに増加。ということで、生活
習慣が大いに影響していることが医学的
にも確認されています。
2005年、科学的根拠に基づくがん予防
8か条が公表され、禁煙、節酒、適正体重
の維持、身体活動、食生活が一次予防の
骨格に位置づけられた、と。
(節酒以外は適した生活だけどなぁ(;'∀'))
 
最近話題になっているのが「第4のがん治療」
である免疫療法。本庶佑先生とともに、
阪大の坂口先生の「調節性T細胞」の解明も
免疫療法に大きく貢献しているそう。
オプジーボは全ての患者に効果があるわけ
ではないけど、坂口先生の治療法で対象
範囲が大きくなることに期待されるようです。
 
今後の期待治療法としては、
 ・免疫療法
 ・iPS細胞
 ・がん幹細胞治療法
 ・粒子線治療
が中心になるとか。確かにここのところ
毎年、新たな治療法が公表されたり、保険
適用になったりと、動きが大きいですね。
ガンサバイバーの我々も1年先の展開に
希望をもって毎日明るく生きていきたい
ものです。