藤沢周平原作で、海坂藩で、篠原哲雄監督で、東山紀之主演では見に行かないわけにはいかない。公開された「小川の辺」である。最も近い映画館は隣の入間市の映画館で水曜日(レイデイーズ デイ)の17:00からの開演ではお客の入りは少ないとは予測して行ったが、結果は10人くらいであった。
数年前同じ組み合わせで「山桜」も東北の映像の美しさで堪能できた。物語は「海坂藩」の武士社会の不条理ものではあるが、封建制の武士社会の非情さ生き死にを扱いながら、最後にほのぼのとした空気を東北の自然の美しさに託している。
東山の鍛えられた肉体も見事である。
物語の主人公は映画の中ではこんな肉体に鍛えられるほど修行をしていない。上意討ちにしなくてはならぬ親友も激しい勝負をするにしてはのほほんと暮らしているように見えてしまう。
ロケ地の場面がいい。ロケハンに時間を費やしたのか、ぴったりの場所での殺陣も面白い。菊池凛子の描き方がちょっと中途半端ではある。
総合評価は75点くらいか。
昨日の朝近くの公園に蓮の花を期待して撮影に行ったが、一つも咲いていませんでした。連日猛暑がつづきます。健康に恵まれてお過ごしください。