大事な人への愛の渡し方 | 星にねがいを(by.ふーちゃん)

星にねがいを(by.ふーちゃん)

母が統合失調症。
子育て中。
子どもの幸せを日々願う。
私ももう少し楽に生きたい。

久しぶりに子どもを連れて児童館にきて3日目。

大事な人に会えない。今まで出勤してなかったことなんてなかったのに。

今日、他の職員さんに声をかけた。

Iさんいますか?

いますよー!って呼んできてくれた。

Iさんは直ぐに私の家のことを心配してくれた。

一通り話してIさんが戻ろうとした時、一目見た時の違和感を私は口にした。してはいけないと思ったけど聞かずにはいれなかった。

「Iさん、体調悪いですか?」

どう見ても、、、。


実は、、、と手術をしたの。と話した。でも何故したのか話さずに、私は気がつきながらもそれは口にしてはいけないこと、と思いながらも、それに気がついたIさんは「、、、驚かないでね。」と。


私はIさんに、母のことを話してる。

以前、私がどん底だった頃。

恐らく、育児のノイローゼだったころ。

くるしくて、苦しくて、恐らくIさんに出会わなければ、私は母と同じ道を辿っていた。

母のように子どもを連れて心中をして、しそこねて、私は精神を崩してたと思う。

どん底の頃、子ども当たるぐらいならと壁に穴が空いたあの頃。

全て一人で抱えるしか方法を知らなかったあの頃。

なぜかIさんにならと思い、児童館になんとか辿り着いて話しを聞いてもらった。


私がどうしても人から言われたかった言葉。

「よく生きていてくれたね。よく生きていたね。辛かったね。ほんとに生きていてくれてありがとう。」

物心ついたときの私は、何故か日々生きることがくるしくて、毎日、死と生の間の綱渡りをしている気持ちで、夜寝るときに明日は私は生きてるのか朝が来ることが怖かった。

本当に生きることに必死で、まるで地を這ってるかの気分だった。

少し気を緩めると闇が私を殺しにくる。

よく、心の傷は体の傷と同じと言うが、ほんとにそうだと思った、心がボロボロになると生命の危機を感じる。


Iさんは私の苦しみを直ぐに気がついてくれて、私を心で抱きしめてくれた。


今の私がいるのはIさんがいたから。




Iさんは健康診断で見つけたって。

ネットで調べたら物凄くタチの悪いガンだった。

だけど、早期で発見。

今後のために来年からは薬の投薬が始まるそう。


今は半日の出勤だけど、来年はフルで出勤するから。投薬が始まったら、しばらく休むけど。


と。

Iさんがその時に乗ったタクシーの方が話してたって。

奥さんがパーキンソン病で13年間寝たきりだった。

タクシーの仕事だから、仕事の合間で看病が出来た。

奥さんが亡くなって。

ずっと寝たきりだったけど、生きていた方が良かった。って。


それをIさんが聞いて。

娘さんが来年、成人式なんだって。

だから、私は死ねないって思ったって。


私はそれを聞いて。

お母さんのこと。

心配できるだけで幸せなんだよな。

お母さんのことで悩めるだけで幸せなんだよな。

あれをお母さんに言いたいけど言えない。

あれをお母さんにしてほしいけど、してほしいって言えない。

でも、そう思えるだけで幸せ。

苦しみさえも、生きてるからなんだ。

そう思った。


私、Iさんに何が出来るんだろう。

私の大事なIさんに何かしたい。

でも、思いつかなくて悲しくなった。

私ってほんとにどうしょうもないな、、、。

って。

免疫力アップの食材とか渡してもありがた迷惑かな?とか。

何が喜ぶかな?迷惑かな?とか。

与え下手。


Iさんはまた会いに来てって言ってた。


お母さんが長く病気で、私も以前はお母さんを助けようと家事を手伝ったり、お母さんの用事を手伝ったりした。

そうしたら、お母さんやることがなくなって、つまらなそうだった、暇そうで、しまいには「私、いる意味ない。」って言い出した。

だから、その人の役割を取ることが返って相手をためにならないことを感じた。


その人が喜ぶこと。

その人が好きなこと。


私にはまだ分からないけど、1つは会いに行くこと。

私の元気な姿を見せること。

また辛いことがあったとき、相談したり、良いことがあったとき報告したり、話に行くこと。

それがIさんは喜ぶと思う。

他にも喜ぶこと、見つかるといいな。


これからも大変かもしれないけど、どうか乗り越えてほしい。





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