リハビリをした、と話すと

痛いんでしょう?とか ものすごくハードなんでしょう?などと聞かれますが、

私の場合、痛かったり汗かいたりなどは全くしない

ごくごくソフトなリハビリでした。

同じリハビリルームにいる人たちも、

ドラマみたいに「ううっ」とか呻きながら頑張ってる人なんて一人も

いなかったから、イマドキのリハビリは「無理しない」のが基本なのかな?


昨日の記事に登場した「デロデロおじいさん」と一緒にやった

手のリハビリなんて、のんびりまったり趣味的なもんで、

絵を描いたり、パズルをやったり、知恵の輪を解いたり。

リハビリの先生がキレイで優しい女性だったせいだと思うけれど、

デロデロおじいさんは廊下で見る姿とうって変わって、穏やかに笑ってばかり。

「ホラ○○さん、笑ってばっかりいないでパズルやってみてよー」

「ニコニコ(でも手は動かさない)」

「あ!△△さんの絵、上手だねえ。○○さんもやってみる?」

「ニコニコ(でも首を横に振り、やらないと主張)」

てな感じでしたので、リハビリになってはいなかったけれど

デロデロおじいさんの笑顔を見ていると

きっとココロのリハビリにはなってるんだろうなあ。などと思いました。

そして、カラダのリハビリよりも、よっぽど大切なことなんじゃないかなあと。

退院のめどがたたないような高齢者にとってはもちろんのこと、

当時の私のような、リハビリの効果が期待できる若者にとっても、

ココロが前向きになって、はじめてリハビリにやる気が出るのです。

・・・とこのように考えるに至ったエピソードを、次回は書きます。