世界を支配し続けてきたのは金融を支配する者たちですが、彼等の富と権力をさらに増大させるために新自由主義グローバリズムが世界に導入されました。
新自由主義グローバリズムは中曽根政権から始められたようですが(アメリカではレーガン政権、イギリスではサッチャー政権)、日本のバブルが崩壊したのも新自由主義が導入されてからでしょう。
新自由主義グローバリズムにより1%のエリートが世界の富と権力を獲得しやすくなり、99%の人々は益々貧しくなり自由を失う奴隷的立場を強いられるようになりました。
今の日本(世界)の惨状は全て新自由主義グロバリズムが導入されてから始まりました。新自由主義グローバリズムは国家としての日本を蝕み続けてきました。政治家の能力が低下しカネと権力に溺れる政治家が増え、企業経営者は強欲になり従業員を奴隷として扱うようになりました。
新自由主義グローバリズムで世界は混乱し人々は苦しい生活を強いられるようになりました。
もはや、新自由主義グローバリズムが世界の人々に見放される時期が来ているようです。

https://www.investmentwatchblog.com/neoliberal-globalism-corporatism-monopolies-and-wealth-transfer-from-the-many-to-the-few/
(概要)
3月22日付け

新自由主義はコーポラティズム(政治・経済分野における共同体の概念の1つで、国家や社会などの集団の、有機体的な関連性と相互の協調を重視する。)です。

新自由主義グローバリズムは世界的規模のコーポラティズムです。

コーポラティズムは企業と国家権力の融合であり、富と権力の全てを企業の権力層(エリート)に与えるというものです。

これは完全に腐敗したシステムであり、企業の権力層はカネと権力を使って汚い政治家や官僚を操りながら富と権力を拡大していきます。

また、コーポラティズムは、独占的なシステム(一部の大企業が特定の市場の80%を支配)を作り出すことで競争を少なくさせ、市場を独占する一部の大企業は政治家を買収し自分たちに都合の良い規制や法令を政治家に作成させたり都合の悪い規制や法令を撤廃させる。


アメリカの最大手銀行(5行~6行)。

世界の最大手企業(5社から6社)。

アメリカのマスメディアの80%を支配する最大手メディア複合企業(5社~6社)。

1996年に新自由主義グローバリストのビル・クリントンは主要メディアの独占システムを構築するために1996通信法を議会で可決させました。

イギリスのメディアの80%を支配する最大手メディア複合企業(6社)。
以下はイギリスのニュース・サイトの上位10位

イギリスの最大手新聞社のうち、ザ・サン、ザ・タイムズ、スカイニュース、他はメディア王のルパート・マードックが、テレグラフはバークレイ・ブラザーズが、ジョナサン・ハマースミスとデイリーメールはヴィスカウント・ロザーメアが、エクスプレスはリチャード・デズモンドが、ガーディアンはApax(大手銀行及びグローバル企業の現・元幹部で構成される取締役会)が所有しています。
これらの億万長者らがイギリスのメディアの80%を支配しています。彼等はイギリスの選挙に絶大な影響を与えていますが、彼等の会社は海外に登録されているためイギリスでは税金を払うことはありません。彼等は保守党を支持しています。

アメリカのホテル業界を支配するのは5~6社の最大手ホテルチェーンです。
イラクで運営している欧米の最大手石油会社は5~6社あります。


アメリカの最大手自動車会社は3社(或いは5~6社)あります。
EUの最大手自動車会社は6社(VW・アウディ、GM・プジョー・シトロエン、ルノー、BMW、フィアット、フォード)あります。
遺伝子組み換え食品会社の最大手は3社(ベイヤー・モンサント、ダウケミカルズ、シンジェンタ)あります。


発がん性のある農薬を製造販売している会社は癌治療用の高価な薬も販売しています。

アメリカの最大手兵器メーカーも5~6社あります。イギリスではBAEシステムズが唯一の兵器メーカーです。EU
の兵器メーカーは4~5社あります。
大手兵器メーカーは、戦争や闘争を増やしたり継続させるために、毎年、巨額の賄賂を政治家らに渡しています。そうすることで彼等は兵器の売り上げを増やすのです。

中央銀行システムも完全に独占的地位を保っています。

民営のFRBは、アメリカのマネーサプライや金利を統制し大手銀行の利益になるような規則を作っています。

個人銀行のイングランド銀行はFRBと同様のことをイギリスで行っています。イングランド銀行は英政府の配下にはありません。議決権株式は民間企業(イングランド銀行が指名した企業)が保有しています。

FRBとイングランド銀行の筆頭株主はロスチャイルド家です。ロスチャイルド家がいかに絶大な権力と富を持っているかについてメディアは殆ど報道しませんが、彼等は世界の金融システムを支配し世界の政治家を買収しています。

ヨーロッパでは欧州中央銀行がユーロ圏の独占的地位を維持しています。彼等は、最大手銀行(ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、他)の利益のためにヨーロッパのマネーサプライを統制しています。

ユーロや欧州中央銀行を設けた理由は、中央銀行の独占的システムを強化し金融エリートによるヨーロッパ支配力を拡大させることと、人為的に利下げを行うことでユーロ圏の国々の負債(政府債務残高、企業の負債、個人の負債)を増やすためです。
その結果、ヨーロッパの多くの国々が巨額の負債を抱えるようになり、また、ヨーロッパの人々も多くの負債を抱えるようになりました。もはや、ヨーロッパは最大手銀行から離れることができなくなりました。
 



(ヨーロッパ諸国におけるGDPに対する負債の比率 赤が約90%、オレンジが60%~90%、薄緑が30%~59%、緑が30%以下)

一国が新自由主義、企業支配、借金による支配(緊縮財政)に反旗を翻すと、その国は経済戦争と金融テロにさらされることになります。2015年のギリシャを思い出してください。
当時のギリシャ政府は緊縮財政に抵抗した結果、欧州中央銀行の大規模金融テロにさらされ、完全に欧州中央銀行の奴隷国家となってしまったのです。

ギリシャはEUと欧州中央銀行が強要する条件のせいで今でも大量失業と貧困に苦しんでいます。

2017年にベネズエラはドル以外の通貨で石油を売り始めたのですが現状は見ての通りです。

民営の金融システムはて世界の金融規制を統制しているスイスの国際決済銀行の配下で運営されています。
国際決済銀行に支配されずに政府所有の中央銀行を持つ国はほんのわずかです。それらはシリア、イラン、北朝鮮、キューバ、アイスランド。
2001年以前はイラクやリビアがこれに含まれておりアイスランドは含まれていませんでした。
ロシアと中国そしてハンガリーも国際決済銀行に支配されていない政府所有の中央銀行を持っていると多くの人は勘違いしています。しかしロシアの中央銀行はエリツィン政権下で民営化されました。
2000年代にプーチンはアメリカの最大手銀行(ゴールドマンサックス、メリルリンチ)をロシアから追い出しましたが状況は変わっていません。JPモルガンとゴールドマンサックスは対ロ制裁を無視してロシアに対する投資を増やしています。


転載元:http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/lite/