プレミアムフライデー
高級な金曜日
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仕掛け人が政府の特別セールが始まる。
その名も「プレミアムフライデー」
プライスレスではなく、
ちょい高めの商品を購入してもらいたい。
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2%の物価上昇を目指す政府にとって、
消費の伸び悩みは一つの頭痛のタネだ。
なんとか消費を牽引したい。
苦肉の策で、
経済産業省と経団連とが
消費喚起運動をスタートさせる。
まずは百貨店から
「商品のご提案」を始めていくようだ。
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さらに、
政府の働き方改革を絡ませて、
「プレミアムフライデー」を
残業無しに誘導する。
社会人を早くに帰せば、
帰りにプレミアムな商品を買ってくれる。
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お祭り好きの日本人は、
いつのまにかハロウィンも
季節的イベントにしてしまった。
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「仕事をやめ、街へ出よう」
コンセプトは良いが、
果たして官主導の消費喚起は
うまく行くだろうか。
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仮に、
3時退社を義務付ければ、
他の日の残業か休日出勤が増えるだけだ。
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仮に、
消費が月末金曜日に集中すれば、
店舗の混雑で機会ロスが大きくなるし、
他の日の消費意欲が減退する。
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割増な高級なプレミアムな商品では、
経済全体を引っ張る力はない。
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なぜ「君の名は」がヒットしているのか?
なぜ子どもたちが「PPAP」を踊るのか?
そういうことも考えていかなければ、
安直な答えは
すぐに終わることになる。
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大きな流れは、小さいところから。
大きな流れは、日常的なところから。