心の痛みは、本物の傷よりも痛く、
心の傷は、本物の傷よりも深く、
心の傷口に塗る薬も、
お店では売っていないので、
本物の傷のように、治っていくこともなく、
わたしは、毎日心の傷の痛みと闘い、
ベッドの上で、泣き苦しみ
転げまわる日々です。
それでも、何事も
なかったかのように朝はきて、
いつものように、普通の顔して会社に行く。
笑顔になればなるほど、
心の傷は広がるのです。
気負いすぎて、真面目すぎて
毎朝吐いて
毎日ドアを開ける手が震えて
会社のトイレで涙が止まらない日々
デスクの近い人だけが
私の不調に気づいていた
私は元気なフリが得意だった
認めたら戻れなくなる気がして
「ウツは甘えだ」と強く否定していた私も
薬が効いて、涙がとまり
「ウツは病気」なんだと知った
ルールや道徳
人の目に縛られ
自由を望んでいるはずなのに
どうして良いかわからなかった
長い時間がかかったけど
色んな人の支えもあって
自分で心の勉強もして
自分を追い詰めていたのは
自分だったと心底うんざりした
私は自分を優先した事がなかった
好きな物すら分からなくなっていた
それでも
不器用にしか
生きられない自分は
健気で愛おしいと思うようになった
少しずつ、自分で決めるようになって
好きな物を探すようになって
色んな自分と向き合って
器用貧乏な私は「わたし」を取り戻した
周りに敵しかいない
「ただ幸せになりたいだけなのに」
と毎晩泣いた日々は
幸せな今と何も変わっていなかった
ハンドメイド教室や
シンプル思考セラピーをしていると
似た境遇の人に会うことが多い
「私でもこんなに生きやすく自由になれた」
と言うと、みんな信じられない顔をする
でもだんだんと
「私も変われるかもしれない」と
緩んだ顔になっていくのがわかる
最後には笑顔になって
その後職場でも過ごしやすくなって
嬉しい報告をしてくれる人も
人生はあなたが作っている
だからすぐに変えることができることを
知っていてほしいと強く思う
今の私に、
ツラかった時の私が会えていたらと
思うことがよくある
そうしたらもっと早く簡単に
今の私になれたと思う
だから
ツラかった時の私のような人に
「抜け出す事は簡単なんだ」と
寄り添ってあげられたらと
私は人と話す仕事をしているんだと思う
