幸運をつかむ人の心理学/渋谷 昌三

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心理学に基づいた幸運をつかむポイントを、沢山紹介してくださっているのが本書です。
 
イメージや、パターンだけでなく、理論に基づいているので、納得できました。
 
一部、ご紹介しますね。
 
 
■ 運がいい、悪いは確率の問題。行動しなければ運がいい、悪いもない。運がいい人は行動している
 
■ 自分が幸運だと分かっている人が幸運。他人からみて幸運に見えても、当たり前だと思っていると、少しの不運でもダメージを受ける

■ 運がいいと思える人は、冷静さがある。決して運任せではない

■ 自信を持っている人は、成功体験を過大評価し、失敗体験を考慮しない傾向がある

■ 周囲にいる人たちとの比較によって、自尊意識は高低する。実は自分よりレベルの低い場に置いた方が、自尊意識が高くなり、その後伸びる

■ 失敗した時に、その事実と正面から向かい合って、ハードルを越えた人は失敗に強くなる
 
■ 自信のない人は、周囲の評価に自尊意識が引きずられるから。
本来、自尊意識とは、自分の中だけのもの。自分の中で一つでも肯定できるポイントを見つけて、それを増やしていくこと

■ 執着心のある人とは、「認知的な斉合性」(自分の考えが決まると、それを変えることに抵抗がある)が強く、自分の正しさを守るため、最初の意見を変えられない人のこと

■ 負の感情は抑えつけてはいけない。

■ 人に対する嘘は、自分を守るため。自分に対する嘘は、自分を納得させ心の不均衡を防ぐため

■ 人の言い訳を許さない人というのは、精神的に弱く、ちょっとしたことで余裕がなくなるから。強い動物は相手の出方をじっと見守るが、弱い動物はいきなり攻撃にでるのと同じ仕組み。本当はあまりキャパがない人間であるということ。

■ 権威主義の人は、目下の人間を最初から相手にしていないので、話を聞いていない。力のある人に弱く、ない人に強い。相手の言い分を聞いてあげる度量を持つ人が管理者には向いている

■ 幸運な時は幸運を楽しもう。先のことを心配して今を楽しまないのは本末転倒

■ 動揺するというのは、知識や経験、準備不足が要因。

■ 人がどう思っているかを気にするのは「公的自己意識」
 自分自身の評価は「私的自己意識」
 
 公的自己意識が強い人は、自分なりのマニュアルを持っていないので、迷い、動揺しやすく常識にとらわれやすい。 
 チャンスを生かすために、私的自己意識タイプに変わる。(失敗を恐れずトライして、成功を積んでいく)

■ 自分の不幸が一番大きく見える

■ 問題の大きさが不幸の原因ではなく、自分の不幸の山が一番大きく見えるタイプが不幸と感じる人

■ 幸運を掴むには、待つとつかむの2つが必要。
 幸運を待つというのは、あきらめたりせず、目の前のことを着実に実行する。
 幸運と掴むというのは、チャンスがきたら、リスクを恐れず行動すること。

■ 自分自身の内面を見つめることが、最終的には必要になる


  
 いかがでしょうか?
ここに列記したのは、ほんの一部です。良かったら、本書を読まれて、ドキッとする部分に向かい合ってみるのも、一つかもしれません。
 
 私はこの本を読んで、痛いところを突かれた部分もあったのですが、自分を見失わずに生きていこうと改めて思いました。
 
 それが正しいかどうかはともかく、「公的自己意識」(他者がどう思っているかを気にする)では、いつまでも心が安定しないので、私的自己意識でいこう! と改めて思った私なのです☆

 本書がとても面白かったので、著者の他の本も読んでみたくなりました。