高楼 方子, 千葉 史子
時計坂の家

私の好きな高楼 方子さんの、タイムトラベルファンタジーです。

12歳の夏休み、ほとんど交流のなかった祖父の家に泊まりにいくことになったフー子。
祖父の家の2階に不思議なドアがありました。
外に出られないように打ち付けられていて、そのドアの向こうには何もないのです。
開かないはずのドアですが、時計の音と共に、向こうの世界に行くことが出来たフー子。
広がったのは、素晴らしい風景でした。


現実世界とファンタジーの世界が交差し、どちらの世界にも共通することがあります。
それは自分の心。そして、人の気持ちや心。
きちんと心の中を見つめないと解決できない不思議な世界。

フー子は時を交差することにより、大きく成長していくのです。

これぞ「物語」「本」の醍醐味、と思えるような素敵な本です。

夏休みにお子さんと一緒に読んでみてはいかがでしょうか!?
お勧めです。
(私も数年前に読んだので、薄れている部分があります。再読してみようと思います)