腋臭症☆ダイジェスト | 西浦蘭子ドクターのブログ

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きれいになりたい、きれいに治したい、そんな皆さまを幸せにしたいです!

日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)会員
日本頭蓋顎顔面外科学会会員

本日は、脇臭症手術、いわゆるワキガの手術についてです。

まず、この臭い、なぜ?ということですが、
アポクリン腺という汗腺の発達が大きいことによります。
 
エクリン腺は、ほぼ体全体にある汗腺。汗の大半はこの汗腺由来です。
アポクリン腺は、脇、陰部、乳輪、外耳道に特有の汗腺。
 これが、臭いの元になる成分を分泌します。
 アポクリン腺はみんな持っている汗腺ですが、これが発達していると、数が多く、大きくなり、臭いが強くなります。
欧米人のほうが発達良好、とされています。


手術を始めます。(u_u)Ф
点線の範囲、毛穴のプツプツが大きい範囲が、汗腺の発達している所。


点線の範囲で、皮膚を、その下の層からしっかり剥離します。
切開したところから、皮膚をひっくり返すと、、オレンジのプリプリしたのが、アポクリン腺です。


アポクリン腺を除去し、ツルツルにします。

さて、アポクリン腺取って、切開したところを縫ったら手術終了!という訳にはいかず、この手術で大事なのは、皮膚をトラブルなくきれいに治すことです。

手術後は、点線の範囲で大きく、皮膚が下の層とはがれている状態です。
このまま放っておくと、血がたまったり(血腫)、皮膚がよれてくっついてしまいます。
血腫は、難治性の皮下カプセルや、感染、最悪の場合、皮膚の部分壊死の原因にもなります。

そのため、ガーゼのお団子で圧迫!
タイオーバー、という処置です。
こうして安静にしていると、術後2~3日で、毛細血管がまた皮膚に入り込み、だんだんと生着していきます。
タイオーバーは通常3日目に外しますが、その後もしばらく、安静が必要です。


オペ後70日
切開部にまだ赤みがありますが、赤みはいつか必ず引きますので、最終的には、目立たない白いスジで治ります。

この手術で大事なことは、
☆しっかり汗腺を取る!
☆しっかり止血する!
そして手術した方に守っていただきたいのは、安静!です。(。-人-。)

経過や術後の安静の具合は、お仕事や日常生活に大きく関わります。
ご来院時に、細かく説明します!(・∀・)/


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